第百二十二話。結界。 ページ11
メローネ基地が消える前に滑り込みのように十年前の了平くんが現れた。
彼が来たことにより一気にこの場が騒がしくなるが、少しばかりの疑問が残る。
なぜ私達のいる所のみ無事に残ったのか。そんな疑問に入江くんは説明を始める。
「我々が移動しなかったのは彼が過去から来てボンゴレリングがそろったからだ。7つのリングがそろったことにより結界ができて、我々と装置は守られたんだ」
ボンゴレリングは7つ集まると不思議な力が働くが、こんなことも出来るのか。
そんな関心をしているとツナくんと了平くんが会話を始める。
「お兄さん！」
「生きてたか沢田！！お前達も行方不明で心配しとっ…」
了平くんは全ての言葉を叫ぶように話すので少し静かにするように促されてしまった。正直よく喉が無事だなと思う。
さて。
これでボンゴレリングが集まった。
そう。月以外は。
その事に気付いていないのか一切聞かれないけどまぁ率先して話す事でもないしいいか。
そんな事を考えているとふと後から声をかけられる。
「ねぇ」
「……おや、恭弥くん。どうしたのかな？」
少し名前を呼ぶのを迷ったが、私を見つめる瞳を見れば私の正体などわかっているのだろう。私は振り向きつつ、返事を返す。
彼は名前を呼ばれた事で確信したのか、少し驚いた表情の後にいつものしかめっ面に戻る。
「…君は、なんなの。その格好…訳が分からないんだけど」
私が私である事は分かっているようだがこの時代の事は理解していないのか私に尋ねてくる。
「ふふ、恭弥くん。ここはね十年後の世界で、私も十年分歳をとったって事さ。もちろんこの格好で生活してる」
必要最低限の説明を済まし、恭弥くんに近寄る。
まだ理解が追いついてないのか首をかしげつつも私が彼の知る生徒会長ではないということはわかったようだ。
近寄る私をただ見つめ、身長差からか見上げるような形になってしまう。…あれ、こんな小さかったっけ。
「……そう。なんだか気に食わないな。僕の知ってる君じゃない感じがして」
彼は少し不機嫌そうに目線を外し、目を伏せる。
そんな話をしていると白い装置の中心が動き始める。しまった、また話をちゃんと聞けなかった。
「この時代のボンゴレのボスから君達への贈り物だ。心して受け取ってくれ！」
入江くんがそう言うと装置の中心からそれぞれに何かが飛んでくる。
それは、ボンゴレの匣。
十年後からのプレゼントだった。
(…さぁてこれからどうしようか)
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たかさ(*^^*)(プロフ) - とまさん» ありがとうございます！正直久しぶりの更新なので読んでくださる方がいるか不安だったのですが、コメントとても嬉しいです！頑張ります！ (2020年6月28日 18時) (
レス) id: 78054b484b (このIDを非表示/違反報告)
とま - 最新楽しみにしてます!面白いです。頑張ってください！ (2020年6月28日 17時) (レス) id: 99861cccf4 (このIDを非表示/違反報告)
たかさ(*^^*)(プロフ) - アップルパイ♪さん» 申し訳ありません。台本書きにすると文字数制限の関係でかなり厳しいのです。読みにくいのは私の表現力の無さのせいなので努力したいと思います。誰が言った言葉なのかなどの質問は受け付けますのでご理解いただけますと幸いです。 (2018年4月15日 10時) (レス) id: 43dfc0e37e (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ♪(プロフ) - 少し読みにくいので台本書きで書いてもらっても大丈夫ですか？すごく面白いので更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年4月15日 8時) (レス) id: 12d5eb2c7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガーディアン@たかさ | 作成日時：2018年4月11日 17時
