私は貴方の飼い主よ

最強の姉10 ページ11

今日はとっても悲しいお知らせです。
甚爾が明日帰っちゃうんです！！！
やだやだやだやだやだやだ！帰らないでぇぇぇ！私まだ甚爾の筋肉堪能してない！触ってない！

「姉さん、筋肉触ってないは辞めよ…」

『だってだって！筋肉は神様なんだよ！？甚爾の筋肉絶対に凄いもん！』

「それよりも、甚爾になんかプレゼントするから外に出たんだろ」

『う゛ん』

「ほら行くよ」

１ヶ月、私たちの修行を見てくれたお礼に私たちは今都会に居ます！
私たちの屋敷って山の中だからどこに行ったって都会になるけど。

『どんなのがいいかな』

「あいつアクセとかより金だろ」

『そ、そんなこと、ないよ！』

「いや姉さんも思ったんだろ？」

『…でも、残るものを贈りたい』

「はいはい。ならさ、指輪とかブレスレットは？それに姉さんの呪力でも込めて御守りとかにしなよ」

『天才！！』

ほんとこの子は天才だよ！
ということで、シンプルな指輪かブレスレットを探すことに。
ジャラジャラしてるイメージないからほんとシンプルなので良いんだけどなぁ。
本当は特級呪具上げたかったけど、残念ながら私たち持ってないんだよね、必要ないから。

「なぁこれは？」

『ん？』

悟が持ってきてくれたのはシルバーのバングル。
確かに、これとかなら甚爾も邪魔とか言わないかな？
このバングルに埋め込まれてる小さな石はアメジストだ。
そう言えばアメジストの意味ってなんだっけ。

「魔除け、直感力を高めるだってさ」

『悟詳しいね』

「紙に書いてた」

『そっか。うん！これにしよ！』

悟には外で待ってもらって、私はレジでお会計をする。
でもその時に店員さんが少しテンパってた。
そりゃそうだ、子供が10万くらいするアクセ買うんだもん、そりゃテンパるよね。
でも私たち稼いてるんで大丈夫です、えっへん。
無事お会計が終わって、本当はプレゼント包装して欲しかったけど、バングルに呪力込めるから仕方ないね。

『お待たせ！』

「…うん」

『どうかした？なんか上見てたけど』

「んー、ちょっとウザイ視線を感じただけ」

『悟可愛いもんね、1人にしてごめんね』

「いやちげーよ」

『え？変態に狙われたんでしょ？』

「…まぁ、ある意味当たってるかな」

『よし！さっさと帰ろ！』

車に乗って運転手さんに家に帰るよう伝える。
その間に私はバングルに呪力を込める。
甚爾を護ってね、そう思いながらたくさんの呪力を込めた。

「込めすぎじゃね？」

『いいの！』








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