最強の姉09 ページ10
『…甚爾』
「もう十分だA」
『でも』
「十分だ」
甚爾の目はとても優しくて、少しだけ潤んでいた。
やっぱり嫌だったんだよね?泣きそうになる程嫌だったんでしょ?なのにどうして止めるの?
彼が居なくなろうが禪院家が無くなろうが私にとってはどうでもいい。
「姉さん、そんな奴に赫を撃つのは勿体ないよ。それよりも3人でケーキ食べよ」
悟も私のもう片方の手を握って優しく話しかけた。
そうだ、今日はとっても美味しい私の大好きなチョコムースのケーキなの。
甚爾にも食べて欲しくて探してたんだ。
放出された呪力を体内に戻し、2人と手を繋ぎ直して部屋から出た。
家の人間は何事だと騒いでいたけど、私と悟の人睨みで何も言わなくなった。
そう、ここは五条家だ。
そして私たちは何百年振りの天才呪術師、私達に逆らう者なんて馬鹿だけ。
そうだ、今日から甚爾と悟以外にはもう優しくしない。
優しくしていたからこうやって裏で甚爾に酷いことを言ってたんだ。
「A」
『ごめんね、甚爾さん』
「なんで謝るんだよ」
『だって…甚爾さんゴミなんかじゃないのに…とっても優しくて強くてかっこよくて…私の、私の大切な人なのに…』
「…」
「姉さん」
「坊、悪いが手を離してくれねぇか」
「…今日だけな」
悟が私から手を離した瞬間私の体がグンって上にあがってビックリ。
甚爾さんが私を抱っこしてくれた。
私を見る甚爾さんはとっても優しい目をしてて、泣きそうになった。
ちゃんとこの人を見てよ、こんなに優しい人なんだよ。
「ありがとな」
『…』
「お前、怒ったら怖ぇ奴なんだな」
『私が怒るのは、甚爾さんと悟だけだよ、2人を傷つける人は許さない』
「俺ら愛されてんな」
「アンタは俺の次にな」
「へぇへぇ」
「ほらさっさと歩けよ、ケーキ食べるんだから」
「今日はなんのケーキだ?」
『私の大好きなチョコムースケーキだよ』
「そうか」
『甚爾さんに食べて欲しくてね』
「あぁ」
『本当に美味しいんだよ』
「そりゃ楽しみだな」
「俺はショートケーキが好きだけどな」
『乗ってるイチゴ美味しいよね!甚爾さんは?』
「俺か?そうだな、」
俺も、チョコムースケーキが好きになった
.
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兎羅-トラ-(プロフ) - オタクさん» ありがとうございます(^ω^)甚爾のラブラブランデブーしたいがために作った作品なので、甚爾再登場までお待ちを!! (2021年3月14日 14時) (レス) id: 069fc92e8a (このIDを非表示/違反報告)
オタク - えっ好きなんですけど!!!なんでこんな神作品作れるのです?!好きです。結婚しますk(((\(^▽^@ (2021年3月10日 22時) (レス) id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)
兎羅-トラ-(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» ありがとうございます!更新頑張って行きますので、よろしくお願いします! (2021年3月9日 8時) (レス) id: 069fc92e8a (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - ハッ!?好きです!!!!!!更新頑張ってください! (2021年3月8日 17時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
夜霧(プロフ) - ましゅふわさん» ありがとうございます(´∀`)頑張って更新していきますので、よろしくお願いします! (2021年3月3日 8時) (レス) id: 069fc92e8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yagiri | 作成日時:2021年2月27日 12時