私は貴方の飼い主よ

最強の姉04 ページ5

最近ものすごく困ってます。
え？何にって？それはね、使用人や両親、そして親戚や知らない他の家の人達が鬱陶しいってこと。
元々この家の人たちは大嫌いだったから別に気にしないんだけど、他の連中も私と悟の優秀さに目をつけて色目を出してきた。
私には婿を、悟には嫁を。
そんな話ばかりしてくるけど、私達またガキだよ？
小学生のガキに許嫁にどうですかって話する？ほんと頭おかしいよね？

「うざい」

『こら悟、言葉が悪いぞ』

「じゃあなんて言うんだよ」

『目障り』

「同じだろ？」

『違う違う、私の方がちゃんと辞書に乗ってる』

「俺のも載ってるわ」

『ならこうしよ、ウザキモ』

「それいい」


そして私たちはとっても口が悪くなりました。
私の可愛い天使のような弟は悪魔になりました！
でも可愛いから私は気にしない！
それにどうやら私たちには賞金がかけられてるみたいで、お互い既に億超だってさ。
でも正直私と悟は最強だから誰にも負けないけどね。

「今日って誰か来てるんだっけ？」

『えっとー、禅院？』

「姉さん感じがちげぇよ。禪院な」

『あ、それそれ。その人たちが来てるんだってさ』

「なんで」

『ご挨拶的な？』

「ふーん」

『私たちは会わなくていいんだってさ』

「興味ねぇしな」

『でも禪院家って御三家の1つでしょ？なんか気になるよね』

「どこが？」

『噂で聞いたんだけど、天与呪縛がいるんだって』

「で？」

『もー、悟ほんと興味無いねー』

「姉さん居ればいいし」

『キュン満点』

「で？それを見に行きてぇの？」

『無視！そうなの！どんな人か気になる！』

「ふーん、なら見にいく？」

『いいの！？』

「いいよ」

『やった！いこいこ！』

悟と手を繋いで部屋から飛び出す。
やっと！やっと甚爾を拝められるー！ほんと楽しみで仕方なかったんだよ！
まだきっと若いよね？でも呪力が全く無い変わりに身体能力がずば抜けてあるってことだし、筋肉やばいんじゃない！？
ってかいっその事私のそばに置けないかな？
甚爾が居てくれたら私もうなんでも出来る気がする。
いや待て、そんなことしたら恵が生まれない？ダメじゃん！えー！我慢するしかないの！？
なら期間限定では無理かな…甚爾と暮らしたい…。
よし、ここは禪院家と交渉だな！

「なぁ、そいつってどんなの？」

『なんか呪力一切無いんだって』

「は？雑魚じゃん」

『違うよ！その代わりものすっごく強いの！』

「？？」

『もー！いいから探すよ！』






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