【呪術廻戦】灰原雄の妹が呪術師を目指すらしい。3

悪夢。 ページ6

10月30日。

朝。



ﾊﾞｯ!!



『はぁっ…！はぁっ…！』



何の夢を見ていたか分からないが、急いで起きたら汗だくになっていた。

心臓もバクバクとしていて胸が痛い。

手も震え、頭も痛い。

何が起きてるのかわからなく、自然と涙が溢れる。

息も整えられない。

するとドアがドンドンッと叩かれる。



釘崎｢A！？大丈夫！？｣

『のっ…ばらっ……ちゃっ…！』

釘崎｢入るわよ！？｣



野薔薇ちゃんが入ってきて僕に駆け寄ってきた。



釘崎｢大丈夫？って汗だく…！｣

『のばっ、らちゃっ…！』

釘崎｢過呼吸気味になってるじゃない。ゆっくり吐いて。吐くことに集中して。｣

『はぁっ…はぁっ…』



野薔薇ちゃんに抱きしめられ、背中を優しく摩られる。



真希｢おい、大丈夫かよ？｣

釘崎｢真希さん。すみません、タオル持ってきてくれませんか？あと水…あ！虎杖！伏黒！水買ってこい！｣

虎杖｢え？どしたの？｣

伏黒｢水買ってくる。｣

パンダ｢どした？｣

狗巻｢すじこ！？(大丈夫！？)｣



皆、集まってきてる。

皆に、迷惑、かけてる。

早く、治まれ。



『ひゅっ…！』

釘崎｢大丈夫、迷惑とか思ってないわよ。ゆっくり、ゆっくり。｣



野薔薇ちゃんは僕の心を読んだかのようにそう言って頭を撫でた。

ごめん、僕、迷惑ばっかかけてる。

後でちゃんと謝ろう。



ーーーーーーーーーー



『ごめんなさい！』

釘崎｢なーに謝ってんのよ。｣

真希｢ほら、水飲めるか？｣

『いただきます！』



僕は汗を吹きながら、真希さんから水を貰う。



『伏黒くん、ありがとう！』

伏黒｢別に…｣



後で、返さなきゃ。

そう思いながら水を飲む。



真希｢嫌な夢でも見たか？｣

釘崎｢そういえば昨日かなり唸ってたわね。｣

『それがわからないんだよね！多分悪夢だったと思う！』

釘崎｢そっか。｣

虎杖｢…とりあえず、風呂入る？汗いっぱいかいたし、気持ち悪くない？｣

『…そうするね！ありがとう、虎杖くん！』

虎杖｢おう。無理はすんなよ。｣

『うん！』



皆が僕の部屋から出ていった。

僕は変な汗を流すために風呂に入った。



『…まさか、ね。』



ーーーーーーーーーー



虎杖｢…無理して笑わなくて良かったのに。｣

伏黒｢…アイツも、あんまり俺らに頼らないよな。｣

パンダ｢色々あったからな、アイツも。悪夢見るくらい仕方ない。｣

釘崎｢真希さん。今日の夜Aの部屋凸りませんか。｣

真希｢そうだな。｣

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