男子達の憂鬱・・・

ルール説明！ ページ31

｢あの...王様ゲームってどんなルール？｣

若武が腕を組む。

｢なんか、こう、皆でくじ引いて、王様になって、命令して...あ、この場合はカードもありか｣

｢...若武、説明下手すぎでしょ｣

翼の言葉にみんながうなずく。

確かに。

｢じゃ、じゃあお前が説明しろよ！｣

あぁ...。人任せだ。

私は、翼を見る。

大丈夫かな。

だけど、心配いらなかったみたい。

翼はたんたんと話す。

｢まず、全員で王様だーれだ、って言いながらくじを引く｣

ふむふむ。

｢で、くじには数字が書いてあって、数字は人数分ね｣

なるほど。

｢でも、一つだけ、数字が書いていないものがある。それを引いた人が当たり。つまり王様ってこと｣

あ、だから王様ゲームって言うんだ。

｢王様は他の人に命令できる。その場合には、1と２が...とか、数字で指名すること｣

へぇ！

｢命令が思い付かない場合はこのカードを引いて、その指示に従う｣

そう言いながら翼がカードの束を見せる。

若武がカードもありか...とか言ってたのはこの事か。

｢アーヤ、七鬼、分かった？｣

私達はコクコクうなずく。

｢すっごく、分かりやすかった！ありがと、翼｣

｢あの...｣

私達は声のした方を見る。

あ、翔太さん。

｢どうしたの？｣

そう、言うと翔太さんは少し言葉につまった感じでまごまごし始める。

はて？

｢や、その...俺も参加していいのかなって。皆さんとも、会ったばかりだし、｣

私は、ビックリして翔太さんをまじまじと見る。

｢な、何ですか？｣

｢あ、ごめん。想像してたのと違って｣

なんか、こう...若武と翼を混ぜた感じの人かな〜と思ってた。

私は、前に佐竹さんに学級日誌を書いてもらった時のことを思い出す。

あのときも思ったけど．．．、やっぱり人は見ためでは判断できないね。

そんなことを思いながら、翔太さんに笑いかける。

｢うん。王様ゲーム、もちろん参加して｣

そう言って、翔太さんがパァァァァと顔を輝かせた時、可愛いって思ったのは、






絶対に、ナイショかな。(*^^*;)

結構怖い?王様ゲーム!→←王様ゲーム

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