男子達の憂鬱・・・

終わりよければ、すべてよし？ ページ19

ー彩ー

あ、

「みんな！放送聞いてくれた？」

「みんな！放送聞いてくれた？．．．じゃねぇーーーー！」

お化け屋敷から出て来るなり、いきなり若武が突進してくる。

そーとー、怒ってる．．．よね。

「ご、ごめんね。そうだよ、ね．．．私がはぐれちゃったから」

しゅんと、うなだれると若武が慌て手をバタバタさせる。

えっと．．．。

違うと言いたいのかな．．．？

「違う！」

あ、やっぱり。

当たってた！

「だから、その、俺は〜．．．、あ、そうそう！」

．．．．．．？

「美門に怒ってたんだよ〜！ハハハハ」

「いや、俺怒られるような事してな．．．、」

「何言ってんダヨー(棒)」

そう言いながらバシバシと翼の肩を叩く。

何してるの。

「何やってんだ？あいつら」

さぁ．．．。

「って、忍」

いつの間にか私の横に忍がたっていた。

あ、そういえば、聞きたい事があったんだ。

「．．．あの、さ．．．お化け屋敷にアレは、いたのかな」

「アレ．．．？？」

不思議そうな目でこっちを見る忍を恨めしく思う。

アレっていえば、アレでしょうが！

「七鬼！ちょっといい？アレは＿＿＿のことだよ」

「あぁ！霊のことか！」

ビクゥ！

しのぶ〜(涙)

「七鬼、言ったら意味ないよ(笑)」

小塚君が笑う。

そうだよ、意味ないでしょ。

「ごめん。あ、霊は゛少なかった゛から大丈夫」

え、少なかった、ってことは、

「いたってこと⁉」

「まぁ、そういうこと」

もっ．．．もっ．．．、

「もう、絶対にお化け屋敷には行かないからーーーー！」

こうして、初めての男の子とのデートは、『絶対にお化け屋敷には行かない』。

という、固い決心をしただけで終わったのでした．．．。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
一方、男子達


「は⁉じゃあ、アーヤと遊園地来ても、お化け屋敷行けないのかよ！」

「てか、七鬼があんなこと言わなくても、立花もともとお化け屋敷入れなかったんだから、変わんなくね？」

「確かに。けど、アーヤが怖がってて、可哀相だよ。七鬼」

「ま、誰かに誘われてもお化け屋敷に入らないんなら、どちらかというと、ラッキーでしょ。俺ら」

「おぉ。翼、ポジティブだね」

「うん。天才だ(笑」

「なんのこと話してんの？」

『．．ハァ．．．心に手をあてて考えろ』

「．．．ポン．．．当てたけどわかんない」

そして、七鬼の天然が証明させるだけで終わったのだった．．．。

「え、何？なんで黙ってんの？」

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