男子達の憂鬱・・・

無駄な時間・・・ ページ15

ー黒木ー

「あぁ〜！クッソ！意味分かんねぇ」

若武がもう無理といったように、髪をくしゃっとかき上げ、さっきまで持っていた地図を放り投げる。

まったく．．．若武は 。

思わず、若武のガキさに、笑ってしまう。

「ちょ、ちょっと若武！地図は一枚しかないんだから、大事にしてね！」

若武が放り投げた地図を慌てて小塚が拾い上げる。

そして、若武には、もう渡さないといったように地図をギュッと握りしめる。

逆に、そっちの方が紙がくしゃくしゃになりそうなんだけど．．．？

「小塚くん、強く握りしめると紙が破れるかもよ？止めた方が．．．、」

俺が今思っていた事を佐竹が苦笑いで言う。

「黒木君、やっぱり、ＫＺって天然の集まり？」

まぁ、確かに。

ほぼ天然だな．．．。

俺は、隣の上杉に目を向ける。

ヒントで悩んでいるみたいだな。

クスッ。

アーヤの為に必死になっている上杉を見て、思わず微笑む。

ヒントはもう解けたけど．．．、もう少し待ってみよう。(笑)

ー上杉ー

『行くなら星を探しなさい』

地図にはそう書かれてある。

俺たちは、今、そのヒントで悩んでいるところだ。

星．．．星って何だよ！

「お前、星が何か知らねぇーの⁉マジ、大丈夫か⁉．．．．．．頭！」

おい若武、最後、キメ顔で言うな！クソッ。

「え⁉上杉、星が何か知らないの？あのね、星っていうのはね、宇宙に――、」

「いや、知ってる！だからなにも言うな！な⁉」

小塚の、長々とした演説が始まりそうなので慌てて小塚の口を塞ぐ。

「ほしへね、ほひは、やふ、．．．(そしてね、星は、約、．．．と言いたい)」


「いや、もういいから！よぉ〜く分かった。星の事は。それより立花だろ？」

我ながら、凄く情けない声だ。

こんなにも、小塚を恐ろしいと思った事はあっただろうか？

はぁ…ーー。

ヒント、解く前に、すげぇ疲れた．．．。

「上杉先生、」

声が聞こえる方をみると黒木と美門が微笑んでいた。

この笑い．．．、まさか、

「ヒントだけど、もう解けたよWWW」

「ああ、以外と簡単だったな」

．．．．．．やっぱり。

何だったんだ。あの時間．．．。

作者の気晴らし→←七鬼の天然

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