お化け屋敷で迷子!? ページ12
ー上杉ー
クソ!
俺は力任せに壁を叩く。
「お、落ち着こう上杉。とにかくアーヤを探さなきゃ」
「分かってる!」
びくっと小塚の肩が揺れるのがわかる。
けど、今はそんなことまで気にしてる余裕は無かった。
「俺のせい…俺のせいだ」
隣で美門が呟く。
自分が始めに誘ったから責任を感じているんだろう。
だが、あの時は美門だけでなく俺たちにも難はあった。
沈んだ空気の中、口を開いたのは、
「お前らなぁ、バカなのかよ!俺らがこんなんでどうすんだ!」
あの、若武だった。
その、若武の一言で皆がハッとする。
「手分けして、アーヤを探すぞ!」
「「「「「「おう!」」」」」」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ー彩ー
「まさか、お化け屋敷で迷子になるとは思わなかったよ…」
私は怖さで震えている脚をさすりながら、周りを見回す。
このお化け屋敷は病院をイメージして造ってあって、今私は、待合室にいる。
ここまでは一歩道だったからまっすぐ進んで来たけど、ここからは別れるらしい。
道は3つあって、配布された地図にはこうかいてある。
『左の道は死体の箱。行くなら星を探しなさい。』
『右の道は赤い部屋。光には注意すること』
『まん中の道は水の世界。出口に行きたいのならば動物を探せ』
良く分からないけど、私はまん中の道が一番いいと思うんだ。
出口に行きたいのならば動物を探せ…動物って人間もはいるよね?
人間なら安全かなって思ったんだ。
まぁ、けど一番の理由は左の道は死体の箱とか、見るからに怖そうだし、
右の道も赤い部屋って、ちょっと不気味。
赤って血の色と同じだもんね。
そう思いながら、私は恐る恐るまん中の道へ進む。
「大丈夫。今頃みんなが探してくれてると思うし、出口までいけば、スタッフさんがいる」
ぶつぶつ呟きながら歩く。
けど、その時の私は知るよしもなかったんだ。
正解は、左の道だったってことを…。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ー佐竹ー
俺たちは今、待合室にいる。
そして、謎を解いているところだ。
「わっかんねー!おいお前ら解けたか?」
若武君が髪をくしゃっとかき上げる。
「うるせっ、ちょっとは黙れよ。お子様」
「なにぉ!」
上杉君がケッっとバカにしたような表情を若武君に向ける。
「解けた!」
(えっ⁉)
「ほんとに?凄いね翼!」
俺が誉めると美門はありがと、と言ってもう一度口を開く。
「正解の道は、左の道だ!」
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TOKI - えんがわさん» なりましょー!( ≧∀≦)ノ (2020年9月6日 22時) (レス) id: 15af28bb84 (このIDを非表示/違反報告)
えんがわ - 是非,お友達になりたいです! (2020年8月13日 15時) (レス) id: 060dcf777e (このIDを非表示/違反報告)
TOKI - サファイアさん» ありがとうございます!更新頑張ります!( ̄∇ ̄*)ゞ (2020年5月6日 9時) (レス) id: 8d367e2200 (このIDを非表示/違反報告)
サファイア - 佐竹くん…優しいすぎですね!でも怒ると怖いね…更新頑張ってください (2020年4月22日 10時) (レス) id: ab07f9bac6 (このIDを非表示/違反報告)
TOKI - わ、凄いうれしい!オリキャラってあんまり好きになってもらえないので...これからも頑張ります! (2019年5月19日 12時) (レス) id: 6817500936 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:TOKI | 作成日時:2018年7月18日 2時