今世 ご先祖さま特典だ ページ31
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『それで甚爾は君に恵のことを託した訳なんだよね?』
「 そうだけど?……お前そのガキのこと知ってんの?」
『 ……さぁ、どうだろうね 』
「 ほんっとにいけ好かない奴だなぁ」
『 そう?私は結構悟のこと好きになったけど』
彼と同じ顔なのに性格は真反対で面白い。
『特にその綺麗な瞳……うん、やっぱり悟のこと好きだよ私』
「……お前怖くない訳?六眼のこと知らない訳ねぇだろうし」
『 もちろん怖くなんてないさ。私は君より強いからね。あ、怒った?』
「 怒る前に言うなよ!!……なんかお前と喋ってるとペース崩される!俺はやっぱりお前のこと好きじゃないわ!!」
『 生意気で可愛いね』
俺はどっちかというと相手のペースを崩したい派だから〜とかほざいてる生意気な悟を無意識に撫でていたら、2人になんの説明もなしに突然家を飛び出してしまったことを思い出した。
『 悟のこと気に入った。君から愛を教わった訳じゃないけど▅▅には良くしてもらってたし……よし!ご先祖さま特典だ!』
「 勝手に何言っt……」
『 何か困ったことがあった時でも、ただ寂しいからでもいい。好きな時に私の名前を呼びな。何があっても、どこにいても悟の元に駆け付けるから 』
急ぎ早で悟にいつものくだりを話して恵達がいるアパートに戻ろうとする私。
『 それじゃあねばいばーい!』
「 はァ?………………お前の名前知らねぇんだけど!!?」
あれ、なんか重要こと忘れてる気が…………まアいっか。
悟を殺さなくて良かった。もし殺した後に悟が言ってた話しを聞いたら多分私は自分を許せなかったと思うから。
『 ▅▅ありがとう。1000年経っても私に教えてくれるんだね』
無邪気で綺麗で太陽みたいに笑う彼女との約束は未だにちゃんと守っている。
彼女の人に伝染するような暖かくて無邪気な笑顔は今でもはっきりと思い出せた。
次回五条悟視点!
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武藤で無糖(プロフ) - みくさん» ヒョエーーー!そう思って頂けて嬉しい限りです。コメント凄いモチベになります!ありがとうございます߹ᯅ߹ (2022年11月8日 14時) (レス) @page28 id: 6b6a37760c (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - ヤバい...物語の進み方が好きすぎる...設定が好き....面白すぎます!夢主ちゃんのこういう感じ、めっちゃ好きです!! (2022年11月7日 20時) (レス) @page7 id: c22457a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:武藤で無糖 | 作成日時:2022年10月23日 15時