外伝:熱愛報道 ページ44
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大学４年生の冬。
私は２２歳の誕生日を３日前に済ませ、凛くんと美味しいご飯を食べた所だ。
あれから凛くんとは楽しい毎日を過ごしている。
２年間のフランス合宿を経て、凛くんは今プロリーガーとして世界中に名を馳せる超有名人だ。
とは言いつつもサッカー選手は意外とオフシーズンは休みが多い。
付き合って６年。実際一緒に来た期間は４年だけど、もう４回ともお互いの誕生日を二人で祝い続けてきた。
「えへへ、可愛いネックレス……嬉しい」
「全部出てんぞ」
二人で都市部のスーパーマーケットを探検しながら、凛くんから貰った 首元で光る誕生日プレゼントをガラス越しに見て口元が緩む。
それを見た凛くんは「早く行くぞ」なんて足を進めながらも、満更でもない顔して鼻を鳴らしたものだからますますにやけるしかなかった。
「でもてっきり指輪くれると思ってた」
「あ？ 気に入らねえっていうのか」
「違うよー！ 毎年私の欲しいものいつもプレゼントしてくれたじゃん。
今年は指輪って言ったけど…凛くんセレクトで嬉しいっ」
「だったら黙ってつけとけ」
「えへへ」
こんな年になって、最近漸く凛くんの愛に気付くようになった。
凛くんは口下手だから、「好き」とか「愛してる」とか、そういう類の言葉は言わない。
けどその代わりに、練習終わりの制服は手洗いして洗濯機に入れてくれたり、私の言った事覚えてくれてたり、買い物はいつも付いてきてくれて、荷物全部持ってくれたり。
言葉の無い愛情を沢山受け取って、同棲してから益々凛くんの事が好きになっていた。
『――…では、次のニュースです。プロリーグの糸師凛選手に婚約者がいる事が判明しました』
ふと、街灯ビジョンに大きく映し出されたサブタイトルに背筋が凍った。
道行く人たちも、画面に表示される凛くんの顔に何人か立ち止まる。
ぎょっとして凛くんを見上げる。
彼も心なしか焦っているよう。
『日刊スポーツによると糸師選手は４日の午後９時、空港付近の三ツ星レストランで一般女性と食事を楽しんでいました。お相手は高校時代からの恋人で、交際７年目という事です』
悲鳴が上がった。私然り、街の人たちも。
どこでこんな写真。いつでも顔が良い凛くん。
すると練習終わりの凛くんのインタビューに画面は切り替わって、不機嫌そうな彼が映っていた。
『糸師選手！ お相手はどなたですか！』
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おそらまめ(プロフ) - 彩華さん» 彩華様、感想長らく気づかず遅くなり申し訳ありません。ありがとうございます。きっと二人、これからも沢山言い合いして、言葉にならない愛を育んで、お互いが明日を生きる理由がお互いになっていくんだと思っています。また機会があればどこかでお会いしましょう！ (7月21日 13時) (
レス) id: 77433e9bba (このIDを非表示/違反報告)
彩華(プロフ) - 完結から時間経っているとはわかっているんですけど、これだけは言わせてください。めっちゃ好きです！夢主ちゃんも凛君も末長く幸せになって！これからも他の小説での交信頑張ってください。応援しています。 (7月11日 0時) (レス) @page45 id: 2b870d0ab1 (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ(プロフ) - mooさん» moo様、コメントありがとうございます！原作で摂取できない分滅茶苦茶に砂糖煮詰めております(^^)楽しんで頂けたようで何よりです。ご覧頂きありがとうございます。 (6月1日 18時) (レス) id: bb8d3426f9 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 糖分過多ー！！面白かったです！ (6月1日 3時) (レス) @page45 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ(プロフ) - ルアさん» ルア様、コメントありがとうございます！大切に作ったので、そう言って頂けて作品も作者同様喜んでおります。こちらこそ、作品を応援して頂きありがとうございます！ (2023年4月19日 14時) (レス) id: bb8d3426f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おそらまめ
| 作成日時：2023年3月27日 18時
