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「止まれ中尉!!」


ロイの声と共にまたも衝撃が起きる。


空き家の半分近くがグラトニーに食べられたのだ。


ガバァッガラガラッ、ガコンッ



「大丈夫か!?ミヨ!」


瓦礫の中からエドの声がする。



「あー、あっぶねェ!!」


プハァッ!とアルの中から出てくるミヨ。


それを見て、エドは安心した声を出す。


他のみんなもアルが庇ってくれたおかげでなんとか大丈夫なようだ。



「仕方がない、倒させてもらおう」


ロイが使えなくなった発火布の手袋を外しながら言う。


「ちょ…せっかく捕まえた人造人間だよ!?」


アルが、いいの!?と焦った声を出す。


「生き残るのが優先だ。それに我々の顔と名を覚えられた。こいつを生かして帰す理由が無い!!」


新しい手袋をはめ直すと、アルの言葉を無視するかのようにパチンッと指を鳴らした。


その摩擦で起きた炎はそのままグラトニーに直撃する。


誰もが様子を見る……。


しかし、


ぎゅおっ


ゲフッ



「炎を……」


「飲んだ?」


エドとアルが言った通り、グラトニーはロイが錬成した炎を飲んだのだ。



「使えねー!!」


「だったら君がなんとかしてみせろ!!」


「アッハッハ、大佐って雨の日以外でも無能なんだな!」


「笑うな氷の!無能言うな無能!」


「て言うか付いて来ないでよ!!あいつが狙ってんのは大佐だよ!!」

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作者名:アップルパイ | 作成日時:2017年12月12日 12時

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