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途中で、ロイの知り合いである医者を車に乗せミヨ達は郊外の空き家に身を潜めている。
そこには、ホークアイ中尉とリン、そして片腕を失ったランファンが居た。
リンは所々怪我をしていて何カ所も包帯が巻かれてある。
片腕を失ったランファンは苦しそうにベッドで横になっている。
ミヨは、二人に対して申し訳なくなった。
いつだってハイテンションガールのミヨでも、さすがに顔を歪ませるほどだった。
エドもアルも同じような顔をしている。
しかし、それを察したリンは君達が気に病む必要がないと言ってくれた。
もともと話を持ちかけたのはこっちだ。
不老不死なんて求めるからにはそれなりの犠牲は覚悟して国を出て来ている。
その話を聞いて、ミヨはランファンを見た。
多分、彼女が一番覚悟していたんだなとバカなミヨでも分かった。
「機械の腕…」
皆んなに心配される中、ランファンはミヨとエドの腕を見ながら弱々しい声を出した。
「この国には機械鎧というものがあるだろウ。腕が無くなってしまったかラ……代わりの腕が必要なんダ…」
ランファンの言葉にミヨとエドは顔を見合わせる。
コクッ。
二人してうなづくと口を開いた。
「にししっ、良い機械鎧技師を教えるよ」
太陽みたいな笑顔でミヨは答える。
その笑顔にランファンも苦しそうだが、自然と笑顔になる。
その場が少し落ち着いたところで、ミヨ達は話をしているロイ達のところへ向かった。
丁度、賢者の石や人造人間…グラトニーの事について話しているところだった。
「複数の生きた人間を犠牲にして作られるという賢者の石。そしてその石を核に作られた化物…それが人造人間だ。
更にどうやらこいつらは軍上層部の一部と繋がりがあるらしい」
ロイが縛られて唸り声を上げているグラトニーを見ながらいう。
ヒューズ准将は軍の暗部に気づいたらしく、こいつらに殺された、ともいう。
その言葉にリンが声を上げる。
「軍上層部だト！？それどころじゃないゾ！！」
「何！？」
今度はロイが声を上げる。
「キング・ブラッドレイ。あいつも人造人間の可能性があル！」
「「「「…………は？」」」」
ミヨとリン以外の声が重なった。
「なぁ…、その、キング・ブラッドレイ？って奴、誰だ？」
「「「「「……は？」」」」」
そこから！？
今度はミヨ以外の声が重なった。
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作者名：アップルパイ | 作成日時：2017年12月12日 12時
