五百年前私は姫を守れなかった…茨木童子 ページ22
ゆら「秋房兄ちゃんっ!これ、どうなってるんやっ!」
秋房「ゆら」
二十七代目秀元「おお…ゆらか…もっと近くに」
ゆら「おっお爺ちゃんっ!」
二十七代目秀元「おぉ…ゆら…」
ゆら「お爺ちゃんっ!確りっ!」
二十七代目秀元「ゆら…」
ゆら「なっなんやお爺ちゃん」
二十七代目「ゆらは…結晶だ、お前の中には花開院家の未来がつまっとる老いた私の目にはまぶしいワシらの結晶なのだ」
ゆら「おっじいちゃ…何いって」
二十七代目秀元「ゆらはたくましい…ゆらを見ていると…いつも…前向きでいっつも希望が…わいてくる…もっと強くなりなさいもっと…もっと…強くなって…ワシらの代わりに…人々を守るんだよ…」
ゆら「おじい…ちゃん…う…う…うう…うぅ…ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
貴「ゲホッ!ゲホッ!」
ベチャッ ベチャッ
鯉伴「リアっ!」
貴「お父さん…」
鯉伴「話は後だっ!傷を(パァ」
貴「ふぅ…ありがとう」
鯉伴「無事で良かった」
ゆら「…おじいちゃん…っ!お前っ!」
貴「…?…っ!?!?…茨木…童子」
茨木童子「姫」
貴「くっ来るなっ!」
茨木童子「っ!?…姫話を」
貴「うるさいっ!うるさいっ!黙れっ!黙れっ!」
鯉伴「お前さん京妖怪なのかい?」
茨木童子「お前には様わない…お願いです話を、そのままで良いので話を聞いてください」
貴「何も…何もきくことなんて」
茨木童子「私は姫を守れなかった、約束をしたのに…それは私が弱かったから」
貴「今更言い訳なんてききたくないっ!おまえはっ!おまえはっ!裏切ったんだっ!一生側にいるって言ったのにっ!知らないっ!知らないっ!僕はお前なんかしらないっ!」
茨木童子「姫っ!お願いです話をっ!」
貴「嫌だっ!消えろっ!消えてくれっ!僕の前からっ!」
茨木童子「っ!?!?くっ…」
貴「…んで…なんで」
茨木童子「姫?」
貴「なんで…叶えられない約束なんかしたんだよ…僕が死ぬことが分かってたくせに…なんで?…なんでよぉ…茨木童子」
茨木童子「五百年前私は姫を守れなかった、そして四百年前は姫が目の前にいたと言うのに、私は姫に刃を向けた、全て…全て私が弱かったから、私が羽衣狐に勝てなかったから、ですが今は違います、私は四百年間姫を守れるように、今度こそ姫と約束を守れるように努力をしてきました、私の事を姫は許せないでしょう、ですがこれだけは信じてください、私は姫との約束を今度こそ必ず守ると、姫の事を私が大切に思っていることを」
今度こそ僕と五百年前に交わした約束を叶えてよ茨木童子…リア→←ごめんね…ごめんね…茨木童子…リア
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作者名:黒白 x他2人 | 作成日時:2016年1月1日 19時