【銀魂/神威】Night King【現パロ】

同級生 ページ49

.




＿＿＿＿神威side






“叶わなくても傍に居てね”


俺の腕を握りしめてそう言ったA

なんか寂しそうな口調だった。


神威「クスッ、わかってるよ。
お前こそ、俺より先に死んだら殺しちゃうぞ？」


『やだっ、耳元で言われたらガチで入ってくるからやめてっ！』



俺はこうやって
Aと居れるだけで良い。





でも




見てみたいな
自分の店に立ってもっと輝いているAを。



『今、このあたりに居るのって私と神威だけよね？』



この町に流れている不穏な空気
俺には分かる。


危険な匂いがする。


今はこれ以上何も望まない方が賢明かも知れない。




「町中で2人きりなんてワクワクするじゃないか♪」







＿＿＿＿Aside




本当に人の気配がない地元。


神威は、そんな不安も掻き消すほど
明るく振る舞ってくれる。


確かに珍しい光景だし、なんか新鮮だ。


でも…


『そろそろ帰ろう？せっかく2人の休みなんだし。』


神威と2人でゆっくりしたい。

明日から数日、入れ違いの生活になる。

今日は2人の時間を優先しよう?。


帰るために車に乗り込もうとすると
遠くから人が歩いて来るのが見えた。


『あ、人がいた……

ん？あれは…』


それは男

見たことがあるシルエット


その人物が、どんどんこちらに近付くにつれ
それが誰なのか、先に気が付いたのは神威だった。




神威「晋助？」



『え？』



その人物は高杉晋助だった。


地元の幼馴染みの男。
見かけは変わっても
左目の眼帯は、まさしく彼だ。





『え？神威…なんで？』





彼がこの場所に現れた事よりも
何故、神威が晋助を知っているのか…
それに驚いた。





高杉「ん？Aじゃねぇか…

って、んん！？」



神威「晋助ー♪」


晋助が私に気付いたと同時に
晋助に抱きつく神威。


『んんん？どういうこと？』









＿＿＿A回想



高校1年生、季節は春





『晋助、高校はどう？』



晋助｢あ？辞めた、つーか退学だな。｣



まだ一学期始まったとこだよね！？




話によると…
入学早々同じクラスの生徒とド派手な喧嘩をしたらしい。
それはクラスだけに留まらず学校全体が大荒れするほど。

そういや、晋助の高校から窓ガラスが消えたって噂聞いたことあるなー…って原因はアンタじゃん！

晋助は中学の頃から喧嘩ばかりしてたから
すぐに納得したけど…


それより驚いたのはその喧嘩相手と後々仲良くなった事。


遅っ…







　



.

腐った町《終》→←変わり果てた町

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す