あの時の私と太輔 (ページ28)

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誕生日プレゼントページ28

藤ヶ谷「あっ！そうだった、そうだった。これ渡すために来たんだ。」

とか言いながら、太輔は何かを取り出した。

四角い包装された箱だった。

藤ヶ谷「はい、これ１か月遅れの誕生日プレゼント。受け取って！！」

A「なにこれ？」

少し重かった。

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藤ヶ谷「携帯だよ。」

A「えっ？いいの？」

藤ヶ谷「うん！」

A「でもうちの学校携帯持っちゃいけないんだよね・・・」

藤ヶ谷「そうなの！？どうしようか・・・」

A「じゃあ、家でみんなに内緒で使うから、太輔も連絡してくるのは
　夕方か、夜ね。」

藤ヶ谷「うん。わかった。でも寂しいな・・・」

太輔が上目遣いで私を見てきた。

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A「分かったよ。毎日肌身離さず持ってますよ。
　でも連絡はしてこないでね？」

藤ヶ谷「せめて、昼休みくらいいでしょ。」

A「うぅ～ん・・・。しょうがないな。
　ダメな日は私から連絡するね。」

藤ヶ谷「やった～♪」

ホント子供みたいにはしゃいでいた。

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藤ヶ谷「あっ、それとこれ。」

太輔が私に手渡したものは、小さい星がたくさんついた、ストラップだった。

藤ヶ谷「俺とおそろいのストラップだから、携帯につけてね❤」

A「ほんとに！？ありがとう！！すごい嬉しい！！」

藤ヶ谷「それは光栄です。お姫様。」

/////////////////

A「もー、太輔ったら。」

藤ヶ谷「ははは。じゃあ帰ろうか。俺送ってくよ。」

A「ありがと。」

私たちは手をつなぎながら帰って行った。

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・

誰かが見ているとも知らず・・・・。