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「まあ、あんま深く言えねえんだけど探偵社とちょっとばかりやり合ってな」

「なるほど。それで本の中に?」

「ああ、次会った時は容赦しねぇぞあの探偵……!」

「はいはい、そんな怒んないの」

「だってよぉ……いってぇ!」

「あ、ごめんね」

ベンチに2人で座って、彼が至る所に傷をつけているものだから近くの薬局で消毒液やら絆創膏やらなんやら急いで買ってきて、軽い手当を中也くんにしていた。

彼は消毒液が染みて痛かったのか消毒液を染み込ませた脱脂綿を傷口に当てるたび目をぎゅっとして耐える。

「何日も音信不通だったから、どうしたのかと思えば本の中に居たとはねぇ」

「待て。今日は何日なんだ?」

彼に携帯の日付を見せれば信じられないといった顔を見せた。

「こんなに時間が経ってたのかよ……」

そう言って、うなだれた。


「あー……流石に殺人鬼だらけの戦いは疲れたわ……」

ぐてー、とベンチの背にもたれかけて、帽子が落ちないように片手を頭にそえる。

「今日は帰れそう?」

「おう。つーか、早く帰って手前に癒されたい」

「なにそれ」

疲れてるせいか、変なこと言ってる……。


「まあ、森さんも無事で良かった」

「そうだな。本当に」

彼の顔に安心したような笑みが零れる。

「悪い、ちょっと寝させてくれ……」

「うん、いいよ」

随分とお疲れのようだ。

私の肩に頭を預けると、彼はすぐに眠りについた。

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伍-フュンフ-(プロフ) - ねこみさん» こちらこそありがとうございます!番外編の方と一緒にお楽しみくださいませ^_^ (2019年8月12日 0時) (レス) id: 31ecc80710 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみ(プロフ) - 続編待ってましたありがとうございます!!! (2019年8月11日 23時) (レス) id: 29d0084305 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伍-フュンフ- | 作成日時:2019年8月11日 20時

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