9 ページ10
彼をお風呂に入れてる間にご飯を用意する。
ちなみにご飯は無難にオムライスを作った。
お風呂から上がり、ドライヤーを借りてリビングにきた彼はテーブルの上に置かれたご飯を見て「そこまで世話になるつもりは無い」と文句を言いながらも食べないなら捨てるといえば、それだと勿体ないと全部完食してくれた。
台所で食器を洗ってるとふと静かになったことに気づいて振り返るとソファーの上でぐっすり寝てた
お客様をソファーで寝させてしまったか……。
こっそり彼の顔をのぞいてみる。
「寝てる時はとても穏やかな顔なのね」と、笑みがこぼれた。
私も早く寝ようと、彼に毛布をかぶせて自分も寝る準備をすすめた。
__朝。
「おい起きろ」
言われるがまま目を開けると私の顔をのぞいて見てる中也くんの姿が前にあった。
「……あれ中也くん。早起きだね」
「俺は帰るよ。寄りたいところがあるし」
「そっか」
まだちょっと寝ぼけ気味な頭を働かせて彼と玄関に向かう。
「昨日は世話になった。ありがとな」
「こちらこそ、中也くんが元気そうだったからよかった」
「……じゃあな」
「また会えたらいいね。中也くんがいない間ちょっとだけ寂しかったよ」
「気が向いたらな」
ニッと笑った彼を見送り扉は閉まった。
振り返り昨日彼とご飯を食べたりおはなししたりした部屋はほんの少し広く見えた。
結局、中也くんとは会えない日々がまた増えて、彼と話した記憶はこの日が最後だった。
527人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
伍-フュンフ-(プロフ) - 楓さん» ほんとドンマイですね。ありがとうございます!そう言われると嬉しいです!頑張ります! (2019年5月26日 23時) (レス) id: edb6879135 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - …異能掛けた奴ドンマイ、(-∧-)南無三 お話が面白くて好きです、更新楽しみにしてます!頑張ってください。( 'д')b (2019年5月26日 23時) (レス) id: f67163c875 (このIDを非表示/違反報告)
伍-フュンフ-(プロフ) - さらさん» 格好良くなってたなら良かったです!もう少しで22歳の中也くんになりますので、楽しみにしててください! (2019年5月26日 22時) (レス) id: edb6879135 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!15歳の中也くん格好よすぎです!!更新いつも楽しみにしてます!!頑張って下さい!! (2019年5月26日 22時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
伍-フュンフ-(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきますね! (2019年5月23日 10時) (レス) id: edb6879135 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:伍-フュンフ- | 作成日時:2019年5月9日 10時