天界からの救世主19【呪術廻戦】

羅衣、15秒 ページ10

羅衣は懐に手を添え、彼は今の持ち物を確認した。


短剣、仕込みナイフ、拳銃、







……覚醒スプレー、眠気覚まし、閃光弾、発煙筒、ホイッスル、鎖、捕縛縄、小爆弾、、エトセトラエトセトラ。


羅「え、、、あいつ、どんだけ持ってんの？？？」


しかも物騒…と思わずチベットスナギツネ顔になる。
だが、手札は多くなった。


……あと、この状況を、最高の終幕にすることが出来る、やり方が、



羅「ふぅ、、恵。」


一息ついて少し気持ちを落ち着かせると、羅衣は最後の力だ、というようにずっと壁につけていた手を離し、恵の名前を呼んだ。


恵「はい、、」

羅「15秒目を瞑って待ってろ」


……今頭を掴まれている状態で、目を瞑る、？
視界が塞がれることで、さらに恐怖心が煽られるのだが、恵は羅衣の真剣な目をみて、恐怖心を無視し、目を瞑ることにした。




その瞬間、色んな音が鳴り響いた。




1,2,3,4,5,6.7,8,9.......




バンッ！！バンバンバン！！





10,11,12,13,14....







ザクッ、ジャラジャラ、









バン！



15。






その瞬間恵の頭に浮遊感を感じた。
その次に身体全体が浮き上がったように感じる。


羅「もう目開けていいぞ。」

恵「…っ？」


近くで羅衣の声がした。
その声に反応してそっ、、と目を開ける。





恵の視界には、ドアップの羅衣の顔と、後ろで一体が塵になりかけ、一体が痙攣を起こしている様子のOHPの姿があった。

羅衣の身体には先程までなかった傷がいっぱい増えて、頭からも血が流れている。
それでも、恵に向かって柔らかく微笑んだ羅衣。



羅「…恵。大丈夫か？」

恵「、、あ、、」


対してしっかりとした返事もできなかったが、それで満足、というふうに羅衣は顔を緩ませて上に来ているスーツのジャケットを恵に被せた。

羅衣、言葉→←羅衣、手札

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す