天界からの救世主19【呪術廻戦】 (ページ7)

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羅衣、押すページ7

羅「っ！！！」

羅衣は勢いよく音のなった方に視線を向けた。
そして無意識に腕に力を入れたので恵が羅衣の腕の中で潰れそうになっている()

羅衣が見たのは先程攻撃した中級のOHPの姿だった。

つまりこれがフラグ回収という事である。
とても怒っている様子で殺気が滲み出ているように感じた。

恵「っ、、、く、くるし」

羅「え、あ、悪い」

やっとの事で羅衣の腕の力を抜かすことが出来た恵だったが、やってきた中級を見て顔を青ざめさせた。
やられた後頭部がズキリ、と痛む。

羅「…、恵。いいか。今から俺が走れと言ったらお前は反対方向に走れ。」

恵「は、？」

羅衣はそんな恵にこんな耳打ちをした。

羅「俺があいつを止める。

お前は取り敢えず逃げろ「巫山戯んな！！！」」

だが、その内容に、恵は怒る。
自分だけ逃げる、だなんてありえない、と。

だが、今は2人共に窮地に立たされていることを、羅衣は嫌でも感じていた。

動かない身体、下界の人間の命、訓練任務、イレギュラー

色々なものが重なって重なって、頭がごちゃごちゃとしているのは、嘘ではない。

羅「だか、ら！！！逃げろって言ってんだよ！！！！」

羅衣は火事場の馬鹿力、となるようなどこから湧いたかも分からない力で恵を反対方向に押しやった。
身体に力が入っていなかったのは恵も同様。
いとも簡単に羅衣の身体から離れ、そして同じように中級からも距離が出来た。

恵「っ！！ら、」

羅「行けよ」

恵「らい、さ、、」

恵は勢いで座り込んだ姿勢のまま、羅衣を見た。

羅「……(腰抜かした、のか？)」

全くと言っていいほどその場から動かない恵を不審に思ったが、壁を伝いながらゆっくりと立ち上がった。

だが、立ち上がるので精一杯な所も否めない。

羅「さて、、、守りながら、どこまでやれるか…」