羅衣、飛翼 ページ5
【
そう唱えた時、羅衣の左頬に龍の横顔の痣が緑色に発光しながら現れ、右手に龍の尾が浮あがる。
そしてその後に唱えた《
その手を横に払うように動かすと、発光していた指先から、鋭い羽根の様な形をした光を創り出した。
羅「いけ」
羅衣がそう言うと共に、無数の鋭い羽根は弾かれたように放たれ、そして、
「?!!!?グキャァガァァアア!!!」
恵に手を伸ばしていたOHPに深く突き刺さった。
命中だ。
羅「っ恵!!」
その間に羅衣はよろける身体に鞭を打って恵を救出。
遠く離れた隠れられるような影に恵を抱き抱えるようにして共に身を潜めた。
恵は気を失っているらしく、瞼が閉じられている。
一気に力が抜けてズルズルと壁に沿って地べたに座る。
羅「はぁ、、はあ、はあ…はあ、」
荒い息を繰り返しながらも羅衣は恵の顔を眺めた。
顔についている血を手で擦りとってから「はぁーー!ーーー、、」と深くため息をついて彼を強く抱き締めた。
羅「…死んだかと、思った」
俺がじゃなくて、こいつが。
OHPに迫られている場面を見た時、心臓が凍るかのような感覚がした羅衣。
あの様子だと、上級ではなく、中級。
だけど、中級と言っても一般の天界人でも手を焼くほどだ。
下界の人間には到底手が付けられない。
本当に、助けられて良かった、と心の底から思った。
羅「……それにしても、」
羅衣はふと自身の左手を見た。
今は何も無いその手。
羅「……羅衣飛龍紋……」
Aから与えられた力で、いままでしっくり来ていなかったのが嘘みたいに体に馴染んでいる事を感じていた。
これが、本当の力……?
羅「…羅衣飛龍紋……か」
羅衣は恵を抱いたまま空を仰いだ。
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リートゥ(プロフ) - 明理さん» 了解しました!ありがとうございます! (2022年4月15日 2時) (レス) id: 757a32c185 (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - ページ48でいじちがいちじになってます (2022年4月14日 20時) (レス) @page48 id: 0be17a4bd3 (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - 水泳進化人さん» ありがとうございますー! (2021年7月25日 16時) (レス) id: 757a32c185 (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - 推し事中さん» ありがとうございます!! (2021年7月25日 16時) (レス) id: 757a32c185 (このIDを非表示/違反報告)
推し事中 - 20章目か、早いな〜。リートゥ様続編、おめでとうございます!!!!!!愛してます!!!! (2021年7月25日 5時) (レス) id: e7690933fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リートゥ | 作成日時:2021年6月8日 22時