天界からの救世主19【呪術廻戦】 (ページ33)

今日:10 hit、昨日:6 hit、合計:36,844 hit

訓練任務、フル完走ページ33

跡形もなく消え去った下級を前に零は未だに微動だにせず立っていた。

その後ろではそんな彼に違和感を感じ、怪訝な顔をする高専組。

その時に、

五「え、これどういう状況？」

「「！！五条先生！！/悟！！！！」」

家「何してんだ？君ら」

「「家入先生？！」」

タイミングを図ったかのように現れた五条と家入。
五条は生徒とその生徒たちに背を向けている零を交互に見て首を傾げた。

五「あー、取り敢えず君、何者？」

零「……」

ここ(高専)には部外者は立ち入れない。
一般人でも呪力が全くない人はそう居ない。なので、登録している呪力以外の呪力が高専の結界に触れた時、アラートが鳴るはずなのだが、

零は実際鳴っていない。

その事に五条はしっかりと疑問と警戒を持っていた。

＿＿＿＿＿＿＿かつての、学生時代に出会ったあの人のような状況が、今まさに再び訪れている。

五「呪詛師かな？呪霊では無いみたいだし、なんでここに居るか、教えて欲しいんだけど？」

零「……」

警戒をしながらも五条はゆっくりと彼に近付き、肩をポン、と叩いた。

だが、その衝撃で彼は体制を崩し、地面に倒れ込んでしまう。

それを見た家入はハッとして急いで彼に駆け寄った。

五「あ、硝子危ない、、」

家「五条、こいつ気を失ってる」

五「え？」

零は固く目を瞑り、1ミリたりとも動かずに地面に伏していた。

その途端に、彼の胸元から何やら音が鳴る。

《「ぱんぱかぱーん！

訓練任務が今をもって終了したよ！

こちらの方で確認した今、対象が全て討伐されたことを確認しました！おめでとう！

零くんはフル完走！

お疲れ様でした！

フル完走、そしてノーストップ称号を称して後日褒美を送付するから、ほしい物リストを完成させておいてね！」》

なにやら、小さいマスコットキャラクターが出していそうな高い可愛い系の声質。
だが、そんな音声を零は聞くことはなく、意識は既に闇ののかへと沈んでいっていたのた。

五「……取り敢えず、牢に、、」

家「いや、医務室に運ぶ」

五「いや、硝子、でも素性がわからない以上危ないよ？」

五条は遠慮なく牢に彼をぶち込もうとしていたが、家入はそれを止めた。

素性が分からない以上、危ないのは確かだが、彼女はこういった。

家「まずは敵でも、味方でも関係なくても治すのが医者だ」

訓練任務、この時をもって終了。

零、_______完走