恵、五条 ページ13
五「恵ー?」
羅衣がこの世界から姿を消した後日。
五条は恵の様子を見に、埼玉にやってきていた。
五「日本中で黒い変な奴が凄い現れ始めたって聞いて外国からわざわざ帰ってきたのに、"白い服を着た団体"が次々に日本に現れて、それらを片付けていったって補助監督に言われたんだよねぇー。
なんだったんだろう。僕、この眼で見てないからどんな
奴だったかも知らないしー」
そう。ゲートの不具合によるOHPが漏れた現象を、呪術師は珍妙な生き物として調査をしていた。
だが、そこに現れた白い服を着た謎の団体。
その団体により調査は中途半端に終わることになってしまったのだ。
そんな騒ぎで、「あ、恵は無事かなー」という軽い気持ちで今回五条は埼玉に足を踏み入れたのだ。
五条が恵の自宅の玄関扉を開けた。
だが、様子がおかしい。
カーテンが閉め切っており、そこからでも分かるほど、部屋は暗く、雰囲気もどんよりとしている。
一瞬「留守かな?」と思ったが、鍵穴を回さずに扉が開いたことから留守ではない事に気が付いた。
五「恵ー・・・・・・・・・恵?」
ずかずかと部屋に入ると、布団がこんもりと盛り上がっているものを見つけた。
微妙に上下していることからそこに恵が潜っていることがわかる。
五「恵?寝坊助さんかぁー?」
うりうりーと、恵ごと布団を抱いてウザ絡みするとその拍子に布団が取れた。
恵「……五条さん」
五「…恵、大丈夫?」
恵「五条さん、稽古つけてください。今すぐに、厳しく稽古つけて…!!!お願いします、、!お願い、します・・・!!!」
五条が見たのは、酷い顔色と、酷い表情をした恵だった。
縋りつくように五条に稽古を付けて、と懇願している。
五「……うん。いいよ」
今まで見たことのない顔と、聞いたことのない、弱弱しい声。
あの五条でさえも、事情を聞くことができずにただただ、そのお願いを聞き入れたのだった。
______________恵の首から、見覚えのない小袋が下がっていることに気付かぬまま。
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リートゥ(プロフ) - 明理さん» 了解しました!ありがとうございます! (2022年4月15日 2時) (レス) id: 757a32c185 (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - ページ48でいじちがいちじになってます (2022年4月14日 20時) (レス) @page48 id: 0be17a4bd3 (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - 水泳進化人さん» ありがとうございますー! (2021年7月25日 16時) (レス) id: 757a32c185 (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - 推し事中さん» ありがとうございます!! (2021年7月25日 16時) (レス) id: 757a32c185 (このIDを非表示/違反報告)
推し事中 - 20章目か、早いな〜。リートゥ様続編、おめでとうございます!!!!!!愛してます!!!! (2021年7月25日 5時) (レス) id: e7690933fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リートゥ | 作成日時:2021年6月8日 22時