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羅衣、言葉 ページ11

恵「っわ、」


視界が白くなった。
所々土や泥、塵が付いていてお世辞にも綺麗、とは言えないそのジャケット。なんならちょっと汗臭い。

だけど、生きている者の気配があるもので包まれて少しは気持ちが和らいだ恵。
ふ、と微妙にだが、表情も柔らかくなった気がする。


羅衣はジャケット越しに恵の頭を撫でると、あるものを手にした。


恵「、、?」

羅「閃光弾だ。いいか?俺が「目を瞑れ」って言ったら、手で目を覆って瞑るんだ」

恵「な、なんで、」

羅「いいから。」


危険な状況下に置かれ続けたせいで碌な判断もできていなかった。
言われた事を理解するように、数回頷く。

それを見届けると羅衣は恵の顔を両手で挟み、顔を逸らせないように固定してからゆっくりと言葉を連ねた。


羅「これから、、お前は強くなれる」

恵「……らい、さん?」

羅「俺が、いなくなった後はちゃんと後任がいたろ?

お前は強くなる。これは絶対だ。



そうだな、、ある人の言葉を借りるなら、



『俺の予言は必ず当たる……』かな。
俺の場合は今回限りだけど。







もっと、もっともっと努力しろ。

お前はそれで無限に強くなる」


しっかりとズレさせない視線で恵を射抜いた。
真剣な目だが、全く冷酷さを出さず、至って普通の眼差しで。


羅「俺がいなくとも、お前は周りに恵まれる。
周りのやつと競い合って、強く生きろよ。」


優しすぎる言葉の数々。
違和感があるほどの優しい言葉に困惑しながら、瞳を揺らす。



すると、羅衣は途端に目をつりあげた。


羅「恵、目を瞑れ」

恵「……」ぎゅっ、


なんのスイッチが入ったんだか分からないが、恵は流れに沿って目を瞑る。


羅「ふぅ、、」


羅衣はゆっくりと後ろを振り向いた。

そこには消えていなかった一体の中級がゆっくりと立ち上がろうとしていた。

羅衣はこれを予想していたのだ。


羅衣は手に持っている閃光弾のピンをとり、そこらに投げる。
そして、恵の前では持っていなかった発煙筒、拳銃、そして小爆弾を取り出した。






羅「あとは、頼んだぞ、、零」





発煙筒に火をつけ、空に向かって高く投げ、それと同時にこれもまた空に向かって拳銃を発砲する。


そして最後に、




小爆弾のピンを抜き、それを片手に









_______中級に突っ込んで行った。

羅衣、薬指→←羅衣、15秒



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リートゥ(プロフ) - 明理さん» 了解しました!ありがとうございます! (2022年4月15日 2時) (レス) id: 757a32c185 (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - ページ48でいじちがいちじになってます (2022年4月14日 20時) (レス) @page48 id: 0be17a4bd3 (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - 水泳進化人さん» ありがとうございますー! (2021年7月25日 16時) (レス) id: 757a32c185 (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - 推し事中さん» ありがとうございます!! (2021年7月25日 16時) (レス) id: 757a32c185 (このIDを非表示/違反報告)
推し事中 - 20章目か、早いな〜。リートゥ様続編、おめでとうございます!!!!!!愛してます!!!! (2021年7月25日 5時) (レス) id: e7690933fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リートゥ | 作成日時:2021年6月8日 22時

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