レイジャント、金印 ページ39
レ「＿＿＿＿＿＿…っていうことなんだけど」
田「……なるほどな。ちょっと待ってろ」
レイジャントが報告を終えると田中(仮)は取り敢えず、とそこらにある椅子に座るように促すと、部屋の奥に消えていった。
レ「今更じゃない？普通説明する前に椅子用意しない？まあ、イイケドサ」
よっこいしょ、と腰を下ろしたレイジャント。田中(仮)が帰ってくるまでカチ、カチ、カチ、とただ進み続ける秒針をボーッと眺めていた。
田「お待たせ」
レ「うん。待った」
田「お世辞も言えねぇのか。非常識人」
レ「で？俺を待たせてなにしてたの？」
田「お前……まあいいや。じゃあ、これ。天界長に渡してくれ。それだけでいい」
レ「また紙？」
田中(仮)はレイジャントに少ししっかりした書類方用封筒を手渡した。下の方には金印が押されている。重要書類の印だ。
レ「え、この判子なんで持ってるの。」
田「知らなかったか？俺一応一般部下の中で唯一この判子の使用を許されてんだよ」
レ「お前、、そんなに権力順位上だったの…？」
田「ぶっ殺されてーかお前()」
きつく拳を握った田中(仮)と「きゃー、殺されるぅ☆」と悪ふざけするレイジャント。
そんな彼に呆れた様なため息をすると「その封筒、汚さず、折らず、無くさず、その完璧な状態のまま天界長の手の中に収めること」と念を押して部屋からレイジャントを追い出したのだった。
レ「…はぁい」
いきなりの行動にポカンとするも、足を動かしたレイジャント。「ココアくらい、出してくれても良くなかった？」とぐちぐち文句を垂らしながらも、しっかりと歩く方向はAのもとへ。
部屋の前から去ったことを感じた田中(仮)は、、息をはいた。
机の上に置いてあるコーヒーの入ったマグカップを手に取る。
田「まさか、あいつが、ねぇ……。
天界長も、、なんか考えてるんだとは思ったけど、思い切った決断…
もう二度と会わないかもな。ははっ、･･･････笑えねー」
彼は伏し目がちになりながらマグカップを傾けた。
田「ぶふ、ゲホッ、アッッッッッッッツｯｯ！！！！！！！！」
その直後に熱過ぎて床にコーヒーをぶちまけた田中(仮)など、誰も見ていなかった。
そのパターンが一番恥ずかしいやつだ。ドンマイ田中(仮)。強くあれ←
＿＿＿＿＿
訂正。
天界長の手の中→天界長の手の中
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リートゥ(プロフ) - 黒月さん» 確かに！それは考えていなかった！！！(おい作者) (2021年3月7日 13時) (
レス) id: edb0872f6e (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - 紫雲さん» 12年の休暇はまだ序の口の出来事なのでそんな深く考えなくていいですよー！ (2021年3月7日 12時) (レス) id: edb0872f6e (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - 歌好きさん» 今回は休暇をどう使うか…見物ですよ(とか言いながら12年1.2ページで終わります) (2021年3月7日 12時) (レス) id: edb0872f6e (このIDを非表示/違反報告)
黒月 - 12年が天界での12年かそれとも下の12年かで休暇の長さが違う気がする。休暇の間天界本部は忙しそうだなぁ…。ルー師さんおめでとう！これからも天界長とリートゥ様を崇めよう！← (2021年3月7日 0時) (レス) id: c97e70c31b (このIDを非表示/違反報告)
紫雲(プロフ) - 12年？？うーん分からん。あれ？天界長の年齢とかってめっちゃあれ(何かとは言わない)だから12年ってけっこう短いのでは？救済とかで時間使うのか？次はなにかなぁ。めっちゃ楽しみです！ (2021年3月6日 19時) (レス) id: a18463f7a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リートゥ | 作成日時：2021年1月23日 16時
