天界からの救世主24【東京卍リベンジャーズ】【東リベ】

乱闘、ストライク ページ46

「は…ちょ…グッ！！！」

『一人〜』


至近距離でいたやつをまずは堕とす。それに怯んだもう一人くらいをついでに。


「なっ！！」
「お、お前ら！！行くぞ！！！」

『きゃ〜集団リンチ〜』


やられた仲間を見て多少ビビりながらも続々とやってくる彼ら。
路地裏なので、幅が狭い。人が4人立てば大きな身動きはできない程。
そんな場所で乱闘が起こっているので、お互い大きく拳を振れない。少数での喧嘩ならまだしも、大人数だ。なお、片方は一人で相手をしているが。

そんな狭いところで喧嘩は、するものではない。普通は。


『よっと』


だが、そんな喧嘩に適さない場所でも動けるのがいままで戦いをし続けてきたA。
霧矢漸という慣れない器を使っているのにも関わらず、すごい動く。めっちゃ動く。


彼はコロコロと変わる目の前で対峙している相手を千切っては投げ、千切っては投げ、時には伸ばした不良を不良にぶつけてホームラン、なんてこともしていた。これは相手が多いからこそできる技。
人数というのは、時には有利なことも、不利なことも、作り出してしまうものなのだ。


そうして地道に数を減らしていくAは両側の壁をちらり、と見た。雑魚を散らしていても、埒が明かないと思ったらしい。親玉潰して心折らせてやろう(クズ思考)

だが、親玉はだいぶ遠くでこちらを観戦している。ふむ、



『…やってやるか……ほっ』


Aは周りにいる3人ほどをノし、少し空間を作る。そしてその場で地面に手をつけ、両足を浮かし、いわば逆立ちをすると、足のスナップ、そして腕をクロスさせ、それを交互に行うことで回転が付き……


「ぐあっ」
「がっ」


周り広範囲にあたって攻撃可能！素晴らしいね！！！！
それによりだいぶ空間が空いた。それをAは狙っていたのだ。







空いた空間で少し助走をつけると路地裏の壁を蹴り、一歩、二歩、三歩壁を走った。






クッションとして一回雑魚の頭を踏みつけ、蹴りにスピードを出すために雑魚を一人蹴り飛ばし、







身体に回転をかけて、





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ドガッッ！！！！！！！！！！



『こめかみ一直線ｯ！！！ははっ！！ストライク！！』


この時のAはとても悪い顔をしていたそうな。

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