天界からの救世主24【東京卍リベンジャーズ】【東リベ】

キング、奴 隷 ページ22

彼はタクヤの試合が始まってから横やりをいれた。
それがどういう事を示すのか。


この喧嘩賭博、標的が、花垣武道に移り変わるという事。



花「いやあ、もっと面白いものみてーっしょ」

清「もっとおもしれーもん…？」

花「っ」


清正の視線に一瞬たじろぐ。
ただの中坊のである武道に、彼の視線は、恐怖を抱く、そのものでしかない。
だが、瞬時に気を持ち替えた。


花「た、たとえばさ、



(逃げちゃだめだ)






キング 対 奴 隷」

敦「…武道…！？」

タ「武道…まさか…！」

花「清正先輩








タイマン張ってくれよ」




そうして急な彼の言う「面白いもの」が始まった。
だが、武道の相手は武道よりも力の持った不良。一発目の腹パンで、力の差を知る。

この前のように一発で終わることは無かったがそれがさらに苦痛を増幅させることになる。
敦も、タクヤもその他の溝中五人衆らは表情を歪めてそれを見るしかないのだ。

ただ、ひとり。敦だけは、なにやら少し周りを見渡してポケットに手を突っ込んでいた。
そして前へ前へと進んでいく。


「武道！倒れろ！死ぬぞ！」


周りから処刑コールが響く。
ここの空気は完全に清正が武道を処刑する流れになってしまっていた。

だが、武道は倒れない。それどころか、「まだだ」と呟く。



敦が最前列までやってきた。
怒り狂った表情の中、ポケットに突っ込んでいた手を出す。





＿＿＿その手には、ナイフが握られていた。

引けない、通称→←喧嘩賭博、ちょっと

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