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京極真対タン・リー ページ49

・・


次の日、空手トーナメント戦はしっかりと行われた。

しかし、


…「準決勝 京極真対タン・リーは…京極選手の棄権により不戦勝となりました…」

そんなアナウンスが大会会場全体に広がる
京極はレオン・ローに渡されたミサンガの約束通り、拳を振るうことをやめたのだ。


ヘ「……チッ!余計なことを…!」

先程試合を終わらせたヘッズリ・ジャマルッディンは壁を殴り、悪態をついた。

果たしてその悪態をつかれた本人とは…



──────────


園「大会を棄権した?!なんで?!あたしの所為?!」

マリーナベイサンズの個室に響く園子の大声
京極がここに居ることに驚愕し、棄権した、と言われて叫ばずにはいられなかったらしい。

京「我々を襲った連中がまた襲ってくる可能性もありますので、園子さんの傍から離れる訳には」

優しく微笑みかけた京極だったが、園子は何かを察した様子で「やっぱあたしの所為じゃない」といった

園「大会に出てよ!戦いたい相手が居るんでしょ!?」

車椅子に乗っている園子は前で膝を着きながら座っている京極にくってかかった。

京極はミサンガがついている方の手をギリッ……と力を入れたが、何も無かったかのように話し出した

京「……ええ。



でも、園子さん1人守れなかった自分ではまだ何か欠けていると感じ……」

園「……そりゃ欠けてるでしょうね」

京「…え」

園子にそんなことを言われるとは思っていなかった京極は驚きの声を上げた

園「真さん隠し事ばっかだし」

京「隠し事……?」

園「ミサンガのことも、絆創膏の事も教えてくれないじゃない…!」

京「え、いや、これは本当にその……」

園子の後ろにまわっている京極は眉についている絆創膏を少し照れながら触った。

しかし、そんな照れ顔の京極の顔を見ていないので園子は冷たい声を出した


園「……出てって」

京極はそんな園子の言葉に小さく声を漏らした

園「そんな偽りだらけの男に守られたくなんかないわ!!!」

少し泣きながら振り向いた園子は、悲しんでいて、怒っていて、色んな感情が混ざったような表情をしていた。

・・

さすが月下の奇術師だぜ→←ねっ!!!!!←



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( ᐛ)バナナ - BL…見たい見たい見たい……[最近マジでBLに飢えてる人] (2023年1月28日 23時) (レス) @page48 id: 3be2ea39d7 (このIDを非表示/違反報告)
魔水 - 私も見たいです…!是非よろしくお願いしますっ!m(_ _)m (2020年8月21日 20時) (レス) id: 18b292134c (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - サユさん» がんばりまーす! (2020年7月11日 19時) (レス) id: edb0872f6e (このIDを非表示/違反報告)
サユ - 私も見たいです よろしくお願いします! (2020年7月11日 13時) (レス) id: 5a2c009ec5 (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - 深月あかざさん» 意見ありがとうございますー笑 (2020年6月21日 21時) (レス) id: edb0872f6e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リートゥ | 作成日時:2020年4月29日 11時

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