天界からの救世主＿＿＿異色な孤独龍の追憶【あとがき】

！！！、さて ページ17

羅「！！！！！！！」


ナイフが顔面すれすれの直前で勢いよく開眼した羅衣は首だけを動かしてナイフを回避した。その瞬間顔を盛大に歪めた。

そんな様子でも関わらずAは軽く、


『お、おはよう。よく寝てたところ悪いが、もう起床時間だ。今日も昨日みたいに訓練があると思うからしっかり準備しておけよ』

羅「っ〜〜〜〜！！！？」


深々と突き刺さったナイフを抜くと、ベッドと枕から羽根が散らばる。
懐にナイフを仕舞ったAはなにやら悶絶している羅衣を見て悪戯心がこんにちは。

用意するのは人差し指ただひとつ。


『……えい』

羅「づぁ〜〜〜！！」

『無事筋肉痛か』


どうやら全身筋肉痛らしい。まあこういう結果になると予想していたし、なんなら治癒をして筋肉痛を無くすようなこともしなかった。態と。


痛みは成長である。


『今日も多分機能と同じような流れで鍛えてもらえると思うから遅刻することが無いように』

羅「…〜はい、っ」










『ただいま』

零「甘やかしすぎは良くないと思うんですが」

『いや俺がどこに行ったかなんて言ってないけど』

零「分からないと思ったんですか？」

『いや』


自分の」執務室に戻ってきたAを出迎えたのは彼が何をしに行ったのかまるですべてわかっているかのような口ぶりの零。
給湯室からA用の朝の飲み物を用意していたようだ。


零「すっきりするようにハーブティーを用意しました」

『おう』


さて、今日も頑張りますか。

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