公安エースも皮を被ればアルバイター。紅茶は出す ページ15
安室side
数日前に来店したチチェリスという人
ドアが開いて挨拶しようと顔を上げたら全身真っ黒で黒い手袋をしてどこか威圧感があって。
第一印象は怪しい人だった
そしたら梓さんを探し出したり、梓さんと仲良く話したり、行成睡眠を取り出したり……
梓さんの話を聞けば何年も前からここに通いつめている常連さんと言うが、常連さんならなぜ今まで僕と会わなかったのかが不思議だと思った
真逆、僕の入れるシフトを把握しているのでは？
誰かに聞いた？しかし、梓さんがする訳ない…
と悶々と考えていたその時、1人のお客さんが来た
これまた真っ黒な服装で、オレンジ色の髪を黒の帽子で隠した小柄な人
未成年か……？と思った。本当の年齢は分からない
用事で来たと言っていたが様子を見ると梓さんではなくそのチチェリスさんに用があったらしい
小柄な人が帰って行った後直ぐにチチェリスさんが起きた。顔を見るととても柔らかな表情をしていた
その場でピアッサーを使い耳に穴を開けたのはビビったが……
その数日後、チチェリスさんはまた来店した
顔見知りになった為か、フレンドリーに話しかけてきた
これは情報を聞き出すチャンスか
ふと、チチェリスさんが懐から分厚い本を出して読んでいた
題名は分からない。背表紙も表紙も真っ白だったからだ
本を読んでいたチチェリスさんの目が行成見開きそれと同時に店のベルがなった
『これは不味い』
チチェリスさんはボソリと言った
しかし、僕はチチェリスさんの顔をパッと見たが、不味いと言いつつも、顔は楽しそうな、悪戯っぽく薄く笑っていた
「……ｯ…」
正直、その笑みに僕はゾクッとした
話を聞いていると来店した人はフョードル・ドストエフスキーというらしい
戦争、ヨコハマを壊す、交渉、利用、異能力
不思議な言葉と、脅迫じみた言葉が交差する
自然と眉が寄ってしまうのを感じた
しかし、注文された紅茶を出さなければ。これでも今は喫茶店のアルバイター
そう思い、1歩を踏み出す
安「ご注文の紅茶です！」
営業スマイルを浮かべて
『!!あァ…安室さん、悪いがちょっと離れててくれるか』
チチェリスさんは冷や汗を垂らしながらドストエフスキーに目を離さず言った
安「……わかりました」
僕は異様な空気を察して離れた……といってもカウンター台から二歩退いたくらいだが
どうやら会話に入る隙間はないらしい
僕は冷や汗をかくチチェリスさんを見て思った
部下は俺も大事だ。勘違いと警戒と空回り→←レイジャントタクシーは無賃乗車OKです。
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リートゥ(プロフ) - 瑠花さん» ありがとうございます笑なんでレイジャントが入ってくるんだ…笑笑修正させていただきます！ありがとうございます！！ (2022年4月7日 2時) (
レス) @page38 id: 757a32c185 (このIDを非表示/違反報告)
瑠花 - すみません、読み返してると気付いたんですが「お前ェェ!!!!ロリコン!!!!ロリコン!!!!哀は可愛いって言うより綺麗系だよな 」の一行目、レイジャントじゃなくてチチェリスではないでしょうか?細かいところをすみません😓 (2022年4月5日 15時) (レス) @page38 id: 84d5eb71dc (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます！少し文ストが出てない気がするのでこれからも頑張りたいです！応援よろしくお願いします！ (2019年8月14日 23時) (レス) id: ae51143ba2 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - とても面白いお話でした。 感動しました。 更新がんばって下さい。 (2019年8月14日 21時) (レス) id: fba554419c (このIDを非表示/違反報告)
リートゥ(プロフ) - 棒キャンディさん» 好物！それは良かったです！実は私も……笑更新頑張りますので見てってくださいね！ (2019年7月31日 13時) (レス) id: ae51143ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リートゥ | 作成日時：2019年7月14日 23時
