朝の光、君の証明

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パンに牛乳。卵にケチャップ。ついでに人参とジャガイモと牛肉。玉ねぎはまだあったはず。

家の冷蔵庫を思い出しながら買う物を決める。どうせならお菓子も買ってしまおう。どうせこの買い出し以降はあまり外には出ないだろうし。

手持ちのお金が許すだけお菓子をかごに入れた。

満足した僕はレジで会計を済ませて、帰ったらどうなっているだろうかと早足で家に向かう。

　家の前についた。…外観は特に変わっていない。まぁ、禍々しいオーラが僕の家から出ていたら、それこそ近所迷惑だったしそうならなくて良かった。

鍵は閉まっている。当たり前の事だが、そんな事を気にするくらいに気を張りつめていた。

　家に入る。靴を脱ぐと、なんだか寒気がした。ひんやりとした空気が漂っている。…ひんやり、というか、ひやり。

寒いくらいで、半袖の腕に鳥肌が立っているのが見えた。

…しまった。幽霊をなめていたかもしれない。

そもそもポルターガイストを起こせる幽霊なんだ。それ以上ができてもおかしくない。塩の準備をした方がいいのだろうか。塩を準備するにも、まずはリビングに行かなければ行けない。

すぅっ、と一度深呼吸をして、リビングへ繋がる扉を開けた。

がちゃ。きぃぃ。

扉の音が、いつにもましてよく聞こえた。

…部屋は真っ暗だった。いや、カーテンの向こうの日の光が僅かに部屋を照らしていたが、それでも暗かった。

そんな部屋の、食事に使うテーブルの上に、一枚の紙。

電話の横に置いてあるメモ帳の一ページだった。

ボールペンで書いた、力強く、思いのこもった字が並んでいた。

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