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『嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌だ 嫌だ
なんで なんで なんで なんで なんで なんで なんで
ずるい ずるい ずるい ずるい ずるい ずるい ずるい
なんで なんで ずるい ずるい どうして お前だけが
お前だけが ずるい 俺だって
俺だって チーズ 食べたい』
「は」
思わず声が出た。いや、なんなんだこれ。
途中までは良かったのに。ちゃんと怖かったのに、最後のチーズで台無しじゃないか。
「ははっ、なんだこれ。へんなの。」
僕が笑うと、映画が終わった後のように、ぱっと部屋の電気が点く。緊張感がなくなって、いつもの我が家になった。
部屋の電気が点いて気付いたが、家に入ったときから感じた寒気は冷房によるものだった。なかなかやるじゃないか。電気代は跳ね上がってそうだけど。
「…”俺”ってことは、男なんだな。君。」
ひらりと、僕の頭の上に紙切れが舞う。
『美少女の幽霊だと思った？ 残念でしたね』
「……何やってんだか。」
6 ページ6
「は」
思わず声が出た。いや、なんなんだこれ。
途中までは良かったのに。ちゃんと怖かったのに、最後のチーズで台無しじゃないか。
「ははっ、なんだこれ。へんなの。」
僕が笑うと、映画が終わった後のように、ぱっと部屋の電気が点く。緊張感がなくなって、いつもの我が家になった。
部屋の電気が点いて気付いたが、家に入ったときから感じた寒気は冷房によるものだった。なかなかやるじゃないか。電気代は跳ね上がってそうだけど。
「…”俺”ってことは、男なんだな。君。」
ひらりと、僕の頭の上に紙切れが舞う。
『美少女の幽霊だと思った？ 残念でしたね』
「……何やってんだか。」
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