夫婦だから分かる事 ページ39
side髭切
今日は、僕は洗濯当番だったから歌仙兼定や堀川国広と共に洗濯を干していたんだ
Aは出陣で短刀達を引き連れて行った
しばらく、会話をしながら洗濯物を干していた
僕だったけれど...数時間したら、門の方から
部隊が帰城した音が聞こえてくる
堀川「帰って来たみたいですね」
歌仙「全員無事の様で良かったよ」
「そうだねぇ」
言った二人に頷き、手拭いを籠から出した時
砂が擦れる音がして僕は顔をあげた
『...髭切』
すると、其処にはボロボロのAが
袂を口元に寄せ困った様に笑って立っている
あぁ...あの顔は..
「A..」
僕は手に取った手拭いをもう一度籠に入れると
すぐにAの元に歩み寄った
『帰ったぞ』
「おかえり」
僕が歩み寄るとAは言うので
微笑みおかえりと言ってあげる
『すまなんだ...ちとしくじってしまった』
「頑張ったね」
苦笑し言うたAの頭に手を回し肩に抱き寄せる
「お疲れ様」
言ってあげれば、Aは小さく“うん”と言い
僕の背中に手を回してきた
「ごめんね...洗濯物..後でやるから」
背後にいる二人に小声で言って
僕は一度離れてAを連れて縁側に座り、
膝枕をしてあげる
「Aは頑張ったよ...Aは何も悪くない....頑張った」
優しく頭を撫でて言い聞かせるとAは僕の
腰に抱きつき、顔を下腹辺りに埋めた
『源氏が..滅んだ』
その言葉に僕は小さく頷く
「...うん」
『頼朝も..死んだ.....俺が知らない歴史であった』
「そうだね」
『..頼朝は、恨めしかった...苦手であった...だが..』
それから先の言葉は、中々発せられない
代わりにAの腕に力が微かに篭っていた
「...ゆっくりでいいよ。大丈夫だから」
Aは源氏が滅んだ時は外国に居た
だから今回の出陣は相当辛かったはずなんだ
数分待っていたら、ようやく言葉を継ぐA
『...だが.....悲しかった..』
掠れて震えた声で言ったAが涙を流す
僕はそんな彼の髪を耳にかけて頬を撫でる
「キミは、外国に居て知らなかったんだから...その気持ちは間違いじゃないよ。きっと、頼朝達を助けたいって...そう思ったんじゃないかい？......だけどAは短刀達の様子を伺いながら任務を遂行する事を優先したんだろう？..辛かったんだよね？」
『..あぁっ』
「泣きたい時は、こうやって僕がちゃんと泣かせてあげるから.....もう、あんな顔して帰って来る事はないよ」
言うと、Aは嗚咽を漏らした
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風船ガム - ぐじゅぇりさん» おおお！お久しぶりです！！そうですね！愛されています！ (2018年12月2日 17時) (
レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
ぐじゅぇり - お久しぶりです！こっちにも来てみました。やっぱ愛されてますねぇ (2018年12月1日 18時) (レス) id: f643507f9d (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - レオさん» ありがとうございます！！...是非嫁との絡みをこれからもお楽しみください！ (2018年11月14日 18時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
レオ(プロフ) - 更新を楽しみしながら見てます！完結したのがさみしい、、是非番外編や続編で嫁との絡みが見れる日を楽しみにしてます！ (2018年11月13日 0時) (レス) id: dabb770a1a (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - ながながな「和」〇雷おこしさん» どういたしましてです！......すみません...すごい、もう何がなんだか分からなくなってしまいまして！..そんな事言って下さりありがとうございます！...嫁さまは強いですｗ (2018年10月24日 22時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2018年8月26日 19時
