甘い甘い飴の味 ページ13
sideA
ある日の事
包丁「人妻ー！」
髭切「あははっ..面白いねぇ」
俺が主への報告を終えて部屋に戻ろうとしたら
縁側で髭切の懐に飛び込む短刀を見つけた
...ふむ？
中々に..面白くないなぁ
包丁「ねぇねぇ！お菓子ちょうだい？」
髭切「うーん、飴しかないけど」
包丁「それで良いよ！」
髭切「そうかい？」
しばらく様子を眺めていた俺だったが
我慢出来なくて二人に歩み寄る
髭切「それじゃあ、はい」
そして懐を探って飴玉を取り出した髭切の背後から顔を覗かせた
『何をしている』
包丁「わっ..びっくりしたぁ！」
包丁は驚いていたが髭切は反応がない
不思議に思うて覗き込むと、奴は呆けていた
『おい』
髭切「...心臓に悪いから、止めてよ」
やっと言うた言葉がそれか..
『何をしているのだ。随分と楽しそうだが』
髭切「あぁ...彼がお菓子が欲しいって言うから、飴玉をあげようと」
『ふーん』
チラと包丁藤四郎を見ると、彼奴はキラキラとした瞳でこちらを見ておった
『駄目だ』
俺は髭切から飴玉を取り上げ口に含む
包丁「あぁ！」
髭切「ちょっ...A」
『菓子ならば、燭台切光忠がつやを作っておった。貰いに行け』
ギャーギャー騒ぐ包丁藤四郎に厨の方向を指さし
言うと、バッと髭切から離れて走って行った
『...』
髭切「大人気ないんじゃないかな」
そんな彼奴の背中を見送った髭切が俺に視線を移し呆れた様子で言うてきた
『彼奴も男だぞ』
髭切「だけど彼は短刀だよ」
『短刀でも...作られた時期は和泉守兼定より早い。子供ではない』
髭切「何怒ってるのさ..」
『怒ってなどいない。ただお前が易々と他の男に懐を許した事が気に入らぬだけだ』
なのにお前はヘラヘラと笑いおって..
髭切「？」
キョトンとしている髭切の手首を掴み頭を抑える
『この飴玉が何味か知っておるか？』
髭切「さぁ..薬研藤四郎に貰ったものだから」
『ならばげぇむをしよう。この飴玉の味を当てたらお前の勝ちだ』
髭切「なにそれ、僕の負け決定じゃない」
髭切は俺の言葉にケラケラ笑って言うたので
俺は口付けを交わし髭切の口を開けさせて飴玉を
コロンと落とし、きちんと味が伝わる様に舌で
転がしてやった
しばらくすると飴玉も互いの口で溶けきったので
ゆっくりと離れると厭らしく銀色の糸がぷっつりと切れる
『...何味だ』
ニコリと笑って問いかけると
髭切「っ..檸檬」
顔を真っ赤にして髭切は答えた
『大正解』
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ネタを下さい
..ありませんか！ネタ！
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風船ガム - ぐじゅぇりさん» おおお！お久しぶりです！！そうですね！愛されています！ (2018年12月2日 17時) (
レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
ぐじゅぇり - お久しぶりです！こっちにも来てみました。やっぱ愛されてますねぇ (2018年12月1日 18時) (レス) id: f643507f9d (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - レオさん» ありがとうございます！！...是非嫁との絡みをこれからもお楽しみください！ (2018年11月14日 18時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
レオ(プロフ) - 更新を楽しみしながら見てます！完結したのがさみしい、、是非番外編や続編で嫁との絡みが見れる日を楽しみにしてます！ (2018年11月13日 0時) (レス) id: dabb770a1a (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - ながながな「和」〇雷おこしさん» どういたしましてです！......すみません...すごい、もう何がなんだか分からなくなってしまいまして！..そんな事言って下さりありがとうございます！...嫁さまは強いですｗ (2018年10月24日 22時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2018年8月26日 19時
