第176話 バックアップチーム ページ27
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二人が染岡の足を心配そうに見つめていたことに気がついた染岡は笑った。
「こんな怪我、ニ、三日で治る！試合までには余裕で復活だぜ！」
Aと吹雪は顔を見合わせ、眉を下げた。
「あっ！古株さん！止めてください！」
河川敷の前まで来たとき、円堂が古株さんにキャラバンを停止させるよう頼んだ。
見てみると、一人の少年がシュートを放つところだった。雷門のジャージを着ている。
「“ダークトルネード”！！」
凄まじいシュートは、御影専農のキャプテン、杉森に向かっていった。シュートはゴールネットへと突き刺さった。
「今のシュート、すげー！！」
「あいつ、雷門のジャージ着てるけど……誰だ？」
円堂と風丸がキャラバンを下りて二人のもとへと走っていった。
「あの二人は？」
「キーパーの方は、御影専農のキャプテン、杉森威。フットボールフロンティアの地区予選で雷門と対戦したんだ」
杉森はキャラバンに向かって大きく手を振った。
「うっしっしっ、変な頭！」
「隣の、人相が悪い方は？」
塔子が、杉森の隣の少年を見ながら言った。杉森が彼を紹介している。
「こいつは、闇野カゲト。みんなシャドウって呼んでいる」
「シャドウ？」
「よろしくな、シャドウ！」
円堂はニッコリ笑いかけた。
「なあ、なんでうちのジャージ着てるんだ？」
「雷門の転校生だそうだが」
「転校生！？」
「学校が壊された日にな」
シャドウが言った。
「エイリア学園が来たあの日か…」
「俺は強いやつが好きだ。だから雷門に来た。ところがお前たちはもう、旅立ったあとだった……」
「だから、うちにスカウトしたんだ」
杉森が笑った。
「スカウトって？」
「対エイリア学園のバックアップチームだ」
「えぇ！？」
風丸と円堂が驚愕した。
「実は、お前たちがエイリア学園と戦っていると聞いて、じっとしていられなくなってな。強いやつを集めているところなんだ」
「そうだったのか…」
「日本一になったお前たちでも、何度も挑戦しなければ倒せなかった相手なんだろう？噂では、次の敵は更に強いと言うじゃないか。だから、俺達がこうしてバックに控えてるんだと思って、お前たちには、安心して戦ってほしいんだ！」
杉森の言葉に、円堂は目に涙をため、ずびっと鼻水をすすった。
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無名(プロフ) - ヤギさん» 返信が遅れてしまいごめんなさい😭🙏嬉しいですありがとうございます…😭😭🙏🙏💕💕 (2022年10月4日 19時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても面白くて最初からここまで一気に読んでしまいました、応援してます！ (2022年6月1日 4時) (レス) @page2 id: 4a42e1cfde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年5月9日 22時
