第175話 戻ってきた稲妻町 ページ26
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埠頭には、大勢の警察や救急隊が到着していた。救急車に運ばれた佐久間の前に鬼道が立っている。
「悪いな、鬼道……久しぶりだっていうのに……握手もできない」
佐久間の手をぎゅっと握りながら、鬼道は「構わない」と言った。
「……おかげで目が覚めたよ。でも、嬉しかった。」
佐久間は鬼道を見つめた。
「一瞬でも、お前の見ている世界が見えたからな……」
鬼道はぐっと顔を歪めた。
「体、治ったら……また……サッカー、一緒に……やろうぜ……」
「…………ああ。待ってる」
救急車に運ばれていく佐久間たちを見ながら、鬼道は悔しそうに俯いた。
「──まさか影山が脱走してたなんて」
鬼道たちを見つめながら、Aは鬼瓦刑事と話をしていた。
「奴を護送車で移送させていた最中、雪崩が起きたんだ。恐らく何者かが手を貸した」
「それって、エイリア学園のことか？」
「関係性がないとは言えない」
鬼瓦はため息を吐いた。
「しぶとい奴だ……今度こそ絶対に尻尾を掴んでやる」
「ああ。私も何かわかったら連絡する」
Aが頷いた。鬼瓦はふっと笑い、Aの頭をわしゃわしゃと撫でた。
「な、なにするんだ！！」
「気を付けろよ」
「うん……分かってるよ」
Aは頭を掻いた。
─────
「みんな、見えてきたぞ！稲妻町だ！」
それから雷門イレブンは、一度稲妻町へと戻ることになった。稲妻町のシンボルである鉄塔が見えてくると、みんなは嬉しそうに目を輝かせた。
「戻ってきたな！」
「ああ！」
「久しぶりッス！」
「なんか懐かしい感じがするでヤンス！！」
「なになに？みんな感動しちゃって！」
塔子がみんなを見渡しながら目を丸くした。
「へへっ、ほら、あの鉄塔！見えるだろ！あれが稲妻町のシンボルなんだ！」
「へぇ〜〜！」
「イプシロンとの次の試合まで一週間だ！みんな、ばっちり調整して、レベルアップしていこうぜ！！」
「おー！！」
みんなが張り切って声を上げる中、Aと吹雪は、染岡が足を押さえていることに気がついた。
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無名(プロフ) - ヤギさん» 返信が遅れてしまいごめんなさい😭🙏嬉しいですありがとうございます…😭😭🙏🙏💕💕 (2022年10月4日 19時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
ヤギ(プロフ) - とても面白くて最初からここまで一気に読んでしまいました、応援してます！ (2022年6月1日 4時) (レス) @page2 id: 4a42e1cfde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年5月9日 22時
