第441話 本当のみんなを ページ42
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お互いが試合の準備のためベンチで待機しているとき、壁山が持っているものを見て、円堂がはっとした。
「壁山、それは……」
「……みんな、忘れちゃったんッスかね……」
それは、「サッカー部」と書かれた部室の看板だった。
エイリア学園に部室を破壊されたときも、そのまま残っていたもの。
「………そうだ、あんなに頑張って、俺達はサッカーを続けてきたんだ」
円堂がつぶやいた。
「だから、エイリア石なんかに潰されるはずがない！仲間は、ずっといつまでも仲間なんだ！！」
「取り戻そう、本当のみんなを！」
「あいつらは、俺がサッカーを諦めかけたとき、そばにいてくれた仲間だ！今度は俺達が…！」
「ああ！」
「ウチも協力するで！」
リカと綱海がみんなを見て微笑みながら言った。
「俺達も雷門イレブンだからな！」
「ああ、もちろんだよ！」
「俺もやります！」
「俺だって雷門イレブンだ！」
立向居、木暮も同じように頷いて笑った。
「お前たち、準備はいいか！」
「響木監督！」
響木監督は雷門イレブンのみんなを見回した。
「あいつらに見せてやれ。お前たちのサッカーを！」
「はい！！」
─────
それぞれがポジションについたとき、豪炎寺はAをじっと見つめた。
「睦月………」
豪炎寺がAと目を合わせたその時、彼の表情は変わった。かつての面影をまるで残さない、紫の虚ろな瞳……。先程からずっと、淡々と言われたことをただこなそうとする姿。雷門イレブンのメンバーを見ても、顔色一つ変えることもない……
「………どうかした？豪炎寺くん」
「睦月が……、」
横の吹雪が問いかけると、豪炎寺は小さくつぶやき表情を険しくしたが、首を横に振った。
「いや……………なんでもない」
ホイッスルが鳴り、雷門のキックオフで試合が始まった。
試合開始からすぐ、円堂が前線へと上がり始めたため、鬼道は円堂にパスを通した。
「来い！俺の力、見せてやる！」
前方の風丸が、円堂のボールを軽々と奪い取った。
「はははっ！その程度か？ キーパーじゃなけりゃ、お前も大したことはないな！」
「くっ…！」
風丸がそのまま、雷門陣内へと攻め上がっていく。風丸の前に、土門、鬼道の二人が立ちふさがった。
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無名(プロフ) - 鮭の神様(元 レオ)さん» こちらでもお褒めの言葉ありがとうございます！😭🙏嬉しいです〜〜〜更新頑張ります😭💪🏻ありがとうございます〜！ (2022年11月15日 18時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
鮭の神様(元 レオ)(プロフ) - 設定資料の方にもコメントさせてもらいました！ドキドキしながら読ませてもらっています……😇無理せず頑張ってください！！ (2022年11月15日 18時) (レス) id: 8332330280 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年11月4日 7時
