第003話 プレーはしないけど ページ4
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Aがサッカー部のマネージャーに入ることを決めたのは、ほんの少し前のことだった。
帝国学園との試合が決まった雷門サッカー部は、それでも弱小ということもあり、なかなかグラウンドを借りることはできなかった。そのため、彼らはいつも鉄塔や河川敷での練習を繰り返していた。
その練習の様子をたまたま見かけ、ぼーっと見ていたAに、マネージャーの木野秋が話しかけてきたのだ。
「もしかして入部希望者？」
「え？」
目を輝かせてこちらを見る秋に、Aは一瞬困惑し、慌てて言った。
「いや、ちょっと見てただけ」
「あ、そうなの……」
秋は肩を落とし、それからまたAを見た。
「もしかして、隣のクラスの睦月さん？」
「私のこと知ってるのか？」
「うん。よく噂されてるもん」
「そうなのか？」
きょとんとするAに秋はうんと頷いてニッコリ笑った。
「サッカー、好きなの？」
「…………うん」
Aはちらりとサッカー部の練習風景を見つめながら微笑んだ。
「昔やってたんだ。今は、やめちゃったんだけど」
うつむくAを見つめた秋は、Aの手を掴んだ。
「ねえ、ちょっと練習見ていかない？」
「え？」
「すごく興味あるみたいだし。ね！」
Aは断ろうと口を開いたが、その口をすぐに閉じた。
サッカーは好きだった。見るのも、プレーするのも……
今はもう見ることしかしなくなったが、サッカーへの想いが色褪せた訳ではなかった。
「うん……じゃあ、ちょっとだけ見て行こうかな」
たとえ弱小と謳われても──熱心にボールを蹴る姿には、ひどく心を惹かれた。
それから3日ほど続けて、Aはサッカー部の練習を見に来た。3日目になったとき、秋は突然言った。
「プレーはしないけど、見るのは好きなんでしょう？」
Aは頷いた。
「見てるだけでも十分楽しいし、ワクワクするよ」
「それなら、マネージャーなんてどう？」
秋が言った。Aが秋を見つめると、秋は慌てて付け加えた。
「あ、でも、睦月さんって、いろんな部活に出て忙しいのよね」
秋が謝ると、Aはすこし考え込み、またちらりとサッカー部員たちを見た。
「…………やってみようかな？」
「えっ……い、いいの！？」
Aがうんと頷くと、秋は嬉しそうに笑った。
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無名(プロフ) - マナさん» 大丈夫ですよ！頑張ってください〜！ (2022年3月5日 22時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 無名さん» 迷惑かけてすみません…… (2022年3月5日 18時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - まるまるんさん» そうだったんですね笑 わざわざありがとうございます😭🙏💗 (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - マナさん» 私の名前と作品名を表記して下さればそれで大丈夫です🙇♀ (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - まるまるんさん» まだ書いてはいませんが…イナズマイレブンの話なんですけど… (2022年3月5日 17時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年3月2日 8時
