蛸ちゃんはバレて大説教された ページ23
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「そこをなんとかお願いします! 対価ならいくらでも、なんでも支払いますから!」
「もう既に何でも買ってくれる熱砂の大富豪アジーム家の長男が居るんで間に合ってます!」
「くっ…ならば今、貴女が僕と二人っきりという証拠をハーラビュルとスカラビア、ディアソムニアに送りつけますよ!!」
「それアーシェングロットくんの命も懸かってるけどいいの??」
30分間ずっとこんな感じで言い争っている。
さすが海の取り立て屋のアーシェングロットくん。まっったく折れない。私も折れる訳にはいかないので永遠に終わる気配がしませんだれか助けて。
更に20分ぐらい言い争っていると私のスマホが鳴り始めた。…嫌な予感しかしないや。
一旦休戦し、スマホのディスプレイを見る。リドルくんだった。やべぇ。
どうしようと迷っていると通話がはじま…え?
待って私ボタン押してないんだけど? え? リドルくんが女王様だから??
ひたすら混乱する私を他所に、リドルくんの低い声が聞こえてきた。
「…サクラ。今、何処にいるんだい?」
「ぴっ。あ、あの、ス、スカラビアに…。」
「スカラビアにもディアソムニアにも先生方にも全員聞いたが知らないと言っていたんだが? どういことかな?」
行動力の化け物すぎる。
ある? 電話越しでこんなに圧を感じることある? 冷や汗がだらだらなんだけど。
アーシェングロットくんは優雅に紅茶飲んでるし。私が下手なこと言ったらアーシェングロットくんの命だって危ないんだからね! まぁ言ったら私がもれなくかんきんENDだから言わないけど!!
言葉に詰まった私にリドルくんが一言、ぽつりと。
「…調教が必要かな?」
「今すぐ帰らせていただきます。」
チョウキョウ、ワタシ、コワイ。
素早くスマホの電源を切り、慌てるアーシェングロットくんの声を無視し、ウツボ兄弟も無視し、私は人生で一番の速さでモストロラウンジから出て行った。逃げるが勝ち!!
無事寮に辿り着きました。
3寮からかごめかごめ説教されました。
調教は免れました。やったね。
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ふわの(プロフ) - シャーペンの芯さん» 楽しんでいただけたようでとても嬉しいです(*´∀`) (2020年7月18日 22時) (レス) id: 8f3516e569 (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 更新来たぁぁあああ!!!今日も楽しい← (2020年7月18日 20時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - シャーペンの芯さん» あざっす!楽しいと言われると何かすっごい安心感があります… (2020年7月13日 22時) (レス) id: 4a60a0fd75 (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 今日も好きすぎる←この小説読むのマジ楽しい! (2020年7月12日 12時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - シャーペンの芯さん» やったぜ(小並感) (2020年7月11日 20時) (レス) id: 4a60a0fd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風蘭doll ,ふわの x他1人 | 作者ホームページ:http://flandoll'scollections
作成日時:2020年7月3日 21時