Cinderellaに憧れて Tamamori×Miyata

＊9＊なにかあるな？ 〜Ino〜 ページ12

今日はねー、玉とお買い物に行くんだよ！

強制だけどね！

玉と、会う機会も、最近あんまりなかったし、たまには、遊びたいな！ってのと、もう１つ。

宮っちに頼まれたんだ。

宮っちは、玉の彼氏なんだから、宮っちが誘えばいいのに、って思ったけれど、頼まれたことだからね、やらないといけないもんね！

それに、3万円もらったし！

お金もらったら、誰でも断れないでしょ！

でも、あの宮っちが、彼女以外の、メンバー以外の人にお金を渡すなんて、滅多にない。

だから、これは何かあったんだな？？と思ってる。

今は、11時45分で、待ち合わせの時刻の15分前、まだ、玉は来てないようですが...

すると...

玉「伊野尾ちゃん！」

と言いながら、なんとも言えない走り方でやってくる玉。

「玉、そんな走ってこなくて良かったのに...」

玉「だって、伊野尾ちゃん待たせたくなかったんだもん...はぁはぁ」

と、玉がマスクを外した瞬間...

「玉、痩せたよね？」

玉「あ、うん。でも、大丈夫だから。」

直感的にわかった。

多分、宮っちの言ってたのは、このことだと。

だって、2〜3キロレベルの問題じゃないもん。

10キロくらい落ちた感じだもん。

何かの役作りかもしれないけど。

「玉、もうすぐ、ドラマやるじゃん？体鍛えたりとか、役作りとかあるの？」

玉「いや、ないけど？」

やっぱ違うか...

じゃあ、なんで急にこんなに、痩せたんだろう...

玉「早く、行こうよ。」

「そうだね。ごめんね。変なこと聞いちゃって。」

玉「別に、変なことじゃないし、謝ることじゃないよ？いこ？」

「うん！俺ね、服、買いたいんだ！かっこいいやつが欲しいんだ！」

玉「そうなんだ、偶然だね！俺も、思ってたんだ。」

「じゃあ、お揃いとかどう？」

玉「いいね！そうするか！」

そうして、俺たちは歩き始めた。

この時、もっと深くまで聞いてたら良かったんだね...

ごめんね、玉。

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