糸、4本 ページ6
「お姉さん危なかったね。あのジュース毒入りだぜ？」
「はぁ…。私は基本的に他人からの頂きものは口にしないので。」
「ふぅん。あ、俺キルア。」
そう言えば名前を言っていなかったと思ったが、つい先程会ったばかりだ。このくらい遅くても仕方ないか。
「Aと申します。」
「Aね。Aってさ、シスターか何か？」
シスターと言われたらそうではない。
私は贄、神に捧げられた者。
神に近い、生贄。
「一応、元…聖職者です。シスターより立場は多少上でしたが。」
私はもう、『花嫁』じゃない。
「…キルアさんは何故ハンター試験に？」
脳裡に嫌な記憶が映る前に話題を変えた。
思い出したくもない、忌々しいあの日々。
「んー、暇潰しかな。難関だって言われてるハンター試験はどんなもんかなって。てか、敬語要らないぜ？俺の方が年下だし。」
「癖でどうしても敬語になってしまうもので。それに先程助けて頂いた恩もありますし…」
どこか擽ったそうに敬語はいらないと言ったキルアさんだが、何か言いたげだ。
「じゃ、じゃあせめて！せめて『さん』は付けんな、呼び捨てでいい」
「…！分かりました。」
一応了承したものの、呼び捨てなんてした事がない。
どうしようどうしようと頭の中で悩んでいた時、けたたましいベルの音が鳴り響いた。
「これから第一次ハンター試験を始めさせて頂きます。私は試験官のサトツと申します。」
淡々と告げるサトツさん。
「さて、一応確認させて頂きますがこの試験は危険を伴います。内容によって怪我をしたり、死に至ったりすることもございます。それが嫌なら、後ろの扉からお帰り下さい。」
どこかで誰かが息を呑む音が聞こえた。
ここまで来て帰る方は居ないと思うのだけれど。
「…分かりました。405名、参加ですね。」
では、とサトツさんはくるりと後ろを向いて歩き出した。
そこで直感したのは
『試験はもう始まっている』という事。
だんだんと進む前方の集団。
歩きから早歩き
早歩きから走りへ
落第生をゆっくりと笊から振り落とすように、速く速く進んで行く。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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雪寝子(プロフ) - たぬぽこ//tanupokoさん» ありがとうございますゥウウウウウウ！！！！ヒソカ×夢主書いててすごく楽しくて……！更新頑張ります！ (2019年3月26日 0時) (
レス) id: 51730a8f9e (このIDを非表示/違反報告)
たぬぽこ//tanupoko(プロフ) - コメント失礼します！夢主ちゃん可愛いくて可愛いくて……初心な彼女をヒソカがいじって喜んでいるところが大好きです！これからのヒソカと夢主ちゃんとの絡みが楽しみです！(それ以外の方との絡みも大好きですよ) 更新されたらまた飛んで来ますね☆ (2019年3月25日 23時) (レス) id: 7891f007bf (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - ヒガンバナさん» ンンンンンンンン(悶)ありがとうございます〜ッッッ！！！！！！！更新頑張ります！ (2019年3月23日 15時) (レス) id: 51730a8f9e (このIDを非表示/違反報告)
ヒガンバナ(プロフ) - めっちゃくちゃ！お！も！し！ろ！いいいい！最高です！更新を楽しみにしています！頑張ってください！ (2019年3月23日 15時) (レス) id: 5d73287e24 (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - 鈴切丸さん» わわわありがとうございます〜！更新頑張ります！ (2019年1月13日 14時) (レス) id: 51730a8f9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪寝子 | 作成日時：2017年12月17日 15時
