糸、38本 ページ44
＿＿＿＿「始めッ！！」
最終試験、一対一のトーナメント戦。
落第は1人だけ。
ルールは至極単純、相手に『参った』と言わせるだけ。死に至らしめるとその時点で失格、落第となる。
面接やこれまでの試験の能力値から組まれたトーナメントも、全く受験生の希望通りにはなっていない。
…………私の相手はハンゾーと云うシノビ一族の受験生かゴンだった。
今の試合でゴンが負ければ私と当たる…別にやれと言われればやる。けれど…………
……？
何故拒もうとする？
レオリオさんやクラピカさん、キルアに軽蔑されたくないから？
嗚呼、分からない、解らない。
主様なら、なんと言うのか。
きっと、気にする事はないと言うのだ。
なら気にしなければいい。
ゴンが負けようが勝とうがどうでもいいのだ。
実際、ハンゾーさんに殴られたり蹴られたりしても扉付近に居る方々の様にはならない。
…彼はただ参ったと言わせる為の方法が暴力しか無かったのだから。
＿＿＿＿
「……参った、俺の負けだ。」
あれから何時間経ったか。
ゴンの腕を折り、それから脳震盪を起こさせてゴンがやっと反撃して…………。
足を切り落とす宣言から一転、ハンゾーさんは負けを認めた。
それも、ゴンの真っ直ぐで純粋な意志に。
「ええっ、なんで！そんなのずるい！」
話し合いで決めようよと駄々をこね始めたゴンにハンゾーさんはアホかと声を荒らげて拳骨を落とし一発K.O.。
ハンゾーさんの負けが認められ、ゴンは合格第一号となり休憩室へ運ばれた。
……どうして安心している？
ゴンが勝ったから？戦わないで済んだから？
「……わからない。」
「A？どうしたんだい♢」
「………ゴンが合格して、よかったと思う私がいるのです。…お友達という関係はこんな心にさせるのでしょうか。」
ヒソカ様はクツクツと笑って、どうだろうねとはぐらかし前へ進んで行った。
……ああ、ヒソカ様とクラピカさんの試合か。
その試合は先程と比べると酷くあっさりとしていて、ヒソカ様がクラピカさんに何かを囁くとヒソカ様が負けを認めてしまった。
「……彼に何を言ったのですか。」
戻ってきたヒソカ様にそう聞くと、彼はにやりと笑って
「ナイショ♡」
と、人差し指で私の唇に触れた。
「次はAの番だよ、頑張っておいで♣」
そっとその手を退かし、はいと返事をしてハンゾーさんに対峙した。
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雪寝子(プロフ) - たぬぽこ//tanupokoさん» ありがとうございますゥウウウウウウ！！！！ヒソカ×夢主書いててすごく楽しくて……！更新頑張ります！ (2019年3月26日 0時) (
レス) id: 51730a8f9e (このIDを非表示/違反報告)
たぬぽこ//tanupoko(プロフ) - コメント失礼します！夢主ちゃん可愛いくて可愛いくて……初心な彼女をヒソカがいじって喜んでいるところが大好きです！これからのヒソカと夢主ちゃんとの絡みが楽しみです！(それ以外の方との絡みも大好きですよ) 更新されたらまた飛んで来ますね☆ (2019年3月25日 23時) (レス) id: 7891f007bf (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - ヒガンバナさん» ンンンンンンンン(悶)ありがとうございます〜ッッッ！！！！！！！更新頑張ります！ (2019年3月23日 15時) (レス) id: 51730a8f9e (このIDを非表示/違反報告)
ヒガンバナ(プロフ) - めっちゃくちゃ！お！も！し！ろ！いいいい！最高です！更新を楽しみにしています！頑張ってください！ (2019年3月23日 15時) (レス) id: 5d73287e24 (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - 鈴切丸さん» わわわありがとうございます〜！更新頑張ります！ (2019年1月13日 14時) (レス) id: 51730a8f9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪寝子 | 作成日時：2017年12月17日 15時
