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二節 昼時 ページ34

医務室を出て、事務所に行くと西村くんがのんびりとお茶を飲んでいた。

西「橘堂の湯豆腐なァ…夜叉娘は年齢に合わず渋いな。」

「そうなんだよ西村くん。自分もびっくりしたよ、あと夜叉娘じゃなくて鏡花ちゃんね」


西村くんの前のソファに腰を下ろし茶菓子として出てある和三盆を摘む

「あ、美味い。これ西村くんのお土産じゃん。」

西「京都で知らない者は居ない銘店の和三盆だ。美味いのも当然さ。」

「これはお茶が欲しくなるね、ところで水饅頭は…「ねぇよ」買ってきてよ…」


生憎水饅頭は苦手でね、と不敵な笑みを浮かべる西村くん。

水饅頭も美味いのに…

西「なァ、A。」

「何?」

西「十津川が居なくて良かったな。」

「あー、十津川さんね。そうだね…逮捕とかにならないよね?」

西「話せばわかってくれるだろ…所で腹が減った。」


腕時計を見ると時刻はもう昼の12時、
何処かに食べに行くにもいい時間帯だろう。

「外食する?それとも家戻る?」

西「たちば…「却下。」チッ…Aん家」

「いいよ。西村くんなに食べたい?」

不満そうな表情で「…パスタ」という彼は年上とは思えない。

材料は確かまだあった筈だから買出しはしなくていいか

「うん、了解。楽しみにしてて」

笑いながら言うと、西村くんも薄く笑った。


黄色い付箋紙に『少し留守にします。』と書き、それを国木田くんの机に貼り、
医務室にいる晶子さんにご飯食べてくると伝え探偵社を後にする。


自分の家は探偵社から近くも遠くも無い場所にある。

社の寮も使っても良かったのだが、家には自分1人しか居ないため自宅暮しなのだ。

西「Aの家、豪邸だよなァ」

「無駄に広くて困るんだよ…さ、入ろ」


かしゃん…とゲートフェンスを閉めて庭を突っ切る

「あ、十津川さん今日午前中に終わるって言ってたっけ」

西「あー言ってたな。十津川の分も作らねぇとだな」


十津川さんに家で昼食を食べるという主旨のメールを送り、

少ない荷物をリビングに置いてキッチンへ足を進めた。

三節 愛妻家→←一節 お小遣い


ラッキーカラー

あずきいろ


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ユズナ(プロフ) - あ、ごめんなさい。まだ更新されるまえだったのでわからなくて聞きました。次の話でわかるようになってたんですね。早とちりしてしまいすみませんでした (2016年12月25日 4時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - ユズナさん» 本編に書いた通りです…!リアルの世界で眠っているのが大体どの位か分からないので長くなく短くない(?)1日半にしました;; (2016年12月25日 1時) (レス) id: fd3926eb76 (このIDを非表示/違反報告)
ユズナ(プロフ) - どうして1日半も…? (2016年12月25日 0時) (レス) id: f48090b258 (このIDを非表示/違反報告)
雪寝子(プロフ) - 修正しました!;;ご指摘ありがとうございます!! (2016年8月25日 19時) (レス) id: fd3926eb76 (このIDを非表示/違反報告)
犬鷲(プロフ) - 夜叉白雪に姫がついてますよ! (2016年8月25日 18時) (レス) id: 32299e971f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪寝子 | 作成日時:2016年7月25日 19時

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