眼球異常愛好医【文スト】

七節 爆弾少女 ページ28

＿＿＿＿｢こちら車掌室｣

晶子さんがマイクの前で敦くんに向けて話し出す。

自分は梶井を捕縛中。

鉈で何度も何度も解体されてもう肌はつやつや。


しかも呂律が回ってないときた。


｢…晶子さん、自分は敦くんの所に行ってくるよ。｣


よいしょ、とジジ臭い立ち方をして車掌室をあとにする。


与『敦！今そっちにAが行く、それまで爆発させんじゃないよ！！』


晶子さんの声を聞きながら走る。

運動神経なんて無いくせにね。


｢っ敦くん！！！｣


肩で息をしながら最後尾の扉を勢いよく開ける。


そこには敦くんと黒い着物の14歳…だろうか。その位の少女がいた。


そしてなんと少女は爆弾を抱えていた。



｢っ…君が爆弾を持ってるの？｣


ゆっくり、ゆっくりと少女に近づく。


取り押さえないと。

刺激しないように、ゆっくり。


少女はずっと、自分を見ていた。


＿＿＿＿『夜叉白雪』、そいつを斬れ。


何処からか声がした。


その瞬間、少女から化身と言えるのか、刀を構えた夜叉が現れた。


敦｢Aさん！逃げて下さい！！｣


敦くんの言う通り、逃げようとした。


だが、足が動く前に一太刀食らってしまった。

八節 自己紹介→←六節 イーブン

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す