解せぬ……41 ページ13
貴方side
｢いやぁ、それほどでもねぇよ〜！｣
『赤点じゃないだけでも、すごい進歩だよ！ 頑張ったかいがあったね！』
｢本当に教えてくれてありがとうな！｣
｢……助かった｣
褒められて上機嫌の翔陽くんに、褒められ慣れてないのか、少し照れている影山くん。
月島くんが｢単細胞｣と少しだけ毒づいていたけど、いつものように皮肉たっぷりという訳ではないようだった。
｢これでまた部活に打ち込めるね！｣
忠くんが安心したように言う。
気が早いような感じもするが、あえて言わないでおいた。
ーーー
放課後。
久々の部活ということもあり、部員の皆がいつも以上にやる気を出していた。
｢Aちゃん、久しぶり……って、どうしたのそのクマ｣
『え？ 熊？』
｢クマよ、クマ。目元に｣
潔子先輩と久々に顔合わせをすると、一番に私の目元にあるらしいクマについて聞いてきた。
私、そんなに寝不足だったのか。
『あぁ、最近あまり寝てないんです』
私は"心配には及びません、気にしないで下さい"と言うと、潔子先輩は"……そう"と言い準備を始めた。
私も仕事を始めようと体育館内に入ろうとすると、
｢くれぐれも無理はしないでね、Aちゃん｣
と潔子先輩は少し心配そうに言った。
私ははい、と返事をして、仕事にかかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 540人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
冬景色(プロフ) - かめそんさん» 初めまして。応援コメントありがとうございます！お褒めに預かりとても嬉しく思います。これからも精進いたします！ (2020年5月12日 7時) (
レス) id: e83ba022d2 (このIDを非表示/違反報告)
かめそん(プロフ) - 初コメ失礼します。とても面白くて続きが気になります！更新頑張って下さい！！ (2020年5月12日 4時) (レス) id: e5672cfe47 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冬景色 | 作成日時：2020年5月9日 8時
