皆のためなら心臓なんてくれてやる【wrwrd】【男主】 (ページ43)

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magia_23 ページ43

主人公side

トントンと僕は地面に、コンクリートに
足跡をつけないように走る。

それは、とても、軽やかに。軽やかに。

全員が揃ってグルさんが話し出す。

ｸﾞﾙ｢皆、今まで本当にありがとう。

また逢えることを心より願う。

今から言う二人組で別れて逃げてくれ。

オスマンとひとらんらん、

コネシマとシャオロン、

ゾムとエーミール、

ロボロと大先生、

兄さんとしんぺい神

トントンと俺、そしてA

他の兵士達にはもう伝えてある。｣

解散

そう言われると全員が

『……またな』という。

それは、別れの言葉もう一度
出会うための言葉。

けれど、僕はグルさんの近くに
立っていた。

その瞬間、銃声が鳴った。

『Bang』

A｢グルッペン!!!!!!｣

焦って僕はグルさんのことを
呼び捨てにして呼ぶ。

グルさんは驚いた顔をしていた。

なぜなら、僕はグルさんを庇ったから。

そしてその銃弾は。

俺の左胸の心臓を貫いていた。

ｸﾞﾙ｢う……そ……だろ……？

A……？A……？

しんぺい神!!今すぐ手当てを!!｣

グルさんは焦ってぺ神に指示を出す

ペ神｢A君!!!!

今すぐ手当てを……!!｣

ペ神が手当てをしようとする。

A｢いら……ない。｣

、

僕はペ神の治療を拒否した。

ペ神｢なんで!?
今ならっ…今なら…!!
まだ間に合うかもしれないのに!!｣

僕はにこりと笑う。

A｢ペ……神……

もうちょ……い…話し…た、い…から

持続……回復……魔法……

たの…で……いい？｣

しんぺい神は涙を流しながら
子供の我儘を聞くように頷いて、

持続回復魔法を使ってくれた。

血は大量にドンドン溢れ出る。

少しでも皆に伝えたくて。

、

神様。

少しだけ……猶予をください。