2人にありがとう ページ16
Aside
｢ニキも、燐音も、その…ありがとう。｣
突然そう言うと2人は驚いた顔をして
燐音｢どうしたんだよ突然…
俺っち流石にビックリしたわ…｣
ニキ｢お互い様っすよ。
A君には助けて貰ってばっかっすから。
少しでも返せてるならそれで僕はいいんで！｣
｢んーん、助けて貰ってばっかなのは
僕の方だから…だから、ありがとうって
今、伝えたくて。
…それにあの時｢俺｣を心を
一番支えてくれたのはニキと燐音だから。
ありがとう。
これからも頼らせてくれたら嬉しい。｣
俯いて話すと燐音が頭を撫でてくる。
燐音｢そんなこったろうと思ったぜぇ？
…別にあの時はAが悪ぃって訳じゃねぇからな
俺っちが正しいって思ったし、
俺っちはあの時のAを流石に
見てらんなかったそのまま放置なんて
してらんなかったからなぁ？
…手のかかる弟みたいなもんだわ。｣
一度だけため息をついて、
その後に笑って燐音は応える
｢弟なら一彩くんがいるだろう？
…会ったよ。
とても純粋無垢な良い子だね。｣
と言うとふっと優しげに燐音が笑った
燐音｢俺っちと血が繋がってるのが
不思議な程にはなぁ？｣
と燐音は言うけれど僕には君の弟に見えた。
容姿が似ているという問題じゃなく。
｢いや、燐音の弟だよ。ちゃんと。
僕が言うんだから間違いないよ燐音。｣
と燐音に言うと燐音は気恥しそうにする。
洗い物が終わったのだろうニキが
こちらに戻ってきて椅子に座った後に
ニキ｢A君とは長い付き合いっすから
正直どうこう考えて僕は動いてる訳じゃないんで
簡単には言えないっすけど
…あの時僕はAくんの味方になるって
決めたんすよ。
Aくんは何も悪くないのに悪者扱いされて
ボロボロで今にも死にそうな君を
多分僕は助けてあげたかったんすよ。
いつも笑っているAくんが
暗闇に放り出されて皆から色んな事を
言われ物を投げられそれでも必死に生きている
君を、僕は見捨てる訳にいかないし
見捨てる気にもならなかったんすよ。
だって、必死に抗ってるAくんの姿が
僕にとってはかっこよかったんで！｣
と太陽のように眩しい笑顔でニキは笑った。
昔と変わらない僕の大好きな笑顔で
｢…ありがとうニキ、燐音
…大好きだよ。あの時支えてくれてありがとう｣
燐音｢当たり前っしょ｣
ニキ｢大丈夫っすよ僕らは味方なんで｣
そう二人は優しげな顔で僕に笑ってみせた。
何時だって2人には助けて貰ってばかりだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 90人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
。 - 男主ですか？ (2022年12月3日 6時) (
レス) @page3 id: 9c37ed3b41 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ラテ(プロフ) - 久しぶりにこんなに良い作品に出会えたかも……… (2021年8月10日 1時) (レス) id: 8495459961 (このIDを非表示/違反報告)
飴(プロフ) - 飴玉狐さん» あわ、あ、え、あ、ありがとうございます(土下座)更新頑張ります…… (2021年2月21日 18時) (レス) id: 097b6cddbe (このIDを非表示/違反報告)
飴玉狐 - すごい面白くて、続きが楽しみです！更新頑張ってください!! (2021年2月20日 14時) (レス) id: a099b709ca (このIDを非表示/違反報告)
鳥大好き少女 - 飴さん» いえ！！全然ですよ！ (2021年2月9日 16時) (レス) id: 9bb418b36f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：睦月 | 作成日時：2021年2月8日 19時
