祓い屋と忍たま (ページ7)

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知っている人視える人ページ7

「失礼します」
伊作)「六年は組善法寺伊作です」
七松)「六年ろ組七松小平太です」
二人は庵に来た。
学園長)「珍しい組み合わせじゃなあ。何の用事じゃ？」
伊作)「僕達の部屋に矢文が届いて」
七松)「庵に来るように書いてあったんです」
甲)「…」
甲は二人を見た。
二人)「！」
甲)「僕は今、何に見えますか？」
七松)「狼。凄く綺麗な白銀の狼」
伊作)「僕も、狼に見える」
甲)「君達には僕の魂が入っています。覚えていますか？僕は君達を助けたことがあります。その証に、僕の本来の姿が見える。伊作様、貴方は古戦場の火に黄泉の国に行きかけたときに、僕の魂を使いました。七松様、貴方は犬神憑きになったとき、同じように魂を使って助けました」
甲の姿は二人には狼に見える。
しかし、学園長はいつもの人の姿に見える。
甲)「矢文で呼んだのは、僕のことを知っている二人に手助けをしてもらうためです。ずっと人の姿に化けているのは疲れてしまいます。なので」
甲は両手を合わせた。
甲)「普段はこの姿でいます」
甲は子狼の姿になった。
普通よりも少し小さい。
甲)「よろしくお願いいたしますね」
甲は伊作の肩に飛び移った。