59話 ページ17
*
というわけで、私達は今広場にいる。
アキノリくんの言う通り、妖怪から姿を見せようと思えばいつでも見せれるらしい。
無事再開を果たしたラッキーとうっちゃんは、
ラッキーの夢である一緒にお笑いをするという夢を
今果たそうとしていた。私達はそんな2人の様子を穏やかに見守っていた。
怜奈「楽しそうで良かったね」
アキノリ「そうだな」
ナツメ「…あ、怜奈ちゃん。ひとつだけいい?」
ナツメの問いかけに、怜奈は首をかしげる。
ナツメ「さっき言ってた事…もう一度会いたいって、誰のこと?」
怜奈「あ…そのことか。…あんまり記憶はないんだけど」
はにかみながら、頬を指でかく。
怜奈「…私の初めての友達だよ」
ナツメ「友達かぁ。なんかステキだね」
トウマ「そうだね」
怜奈「ていっても、私が6才の時の話だしね。ひとりぼっちだった私に話しかけてくれたの」
怜奈の表情は穏やかになる。その大切な人のことを思い浮かべているのだろうか。
ナツメ「…優しい人だったんだね」
怜奈「人っていったら、人みたいなものだけどその人、妖怪だからわかんないよ」
アキノリ「初めての友達が妖怪!?」
ケースケ「それはそれでヤバくない!?」
2人の驚きように、怜奈は口を膨らます。
怜奈「じゃあ、人と妖怪が楽しく暮らす世界があっちゃダメなの?」
ケースケ「…それはそれで、やっぱり怖い」
呆れ顔になった怜奈は、再び広場にいるラッキー達を見つめる。
気がつくと、ラッキーの体は薄くなっていて新しい相方を見つけたうっちゃんを穏やかな表情で見つめていた。うっちゃんからの最後の言葉を聞いた、ラッキーの目には涙が浮かんでいる。
そのままラッキーは、光の粒になり、消えてしまった。
ナツメ「成仏したんだね…」
怜奈「…別れは絶対に訪れてしまうからね。最後の別れの言葉を聞けただけでも、お互い満足なんだよ」
私だって、あの時は別れの言葉のひとつくらい聞きたかった。
*
怜奈『 ねぇ、次もまた来てくれる? 』
?『 そうだな…お前が約束を果たせるのなら
また来てやってもいいぜ 』
怜奈『 約束? 』
?『 そうだ。やれるか? 』
怜奈『 うん!できるよ! 』
?『 よく言った!いいか?お前に課せられた役目は……
*
記憶の中の思い出は、今も曖昧だ。
それでも私は会って聞きたい。
なんで、姿を見せてくれなくなったのかを。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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壊(プロフ) - 絵、上手すぎんか?何かの模写ですかね?とても凄いと思います! (3月9日 11時) (レス) @page41 id: 4287a5d613 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 絵うますぎです…そこら辺で上手とか言ってる人より凄く上手…可愛すぎませんか? (9月20日 17時) (レス) @page41 id: be2fe8a188 (このIDを非表示/違反報告)
ぐりーん(プロフ) - 絵が出てきた瞬間に思わず叫んじゃいました…🥲小説も面白いし、見つけることが出来て良かったです😢 (2022年8月4日 15時) (レス) @page41 id: c2e222939c (このIDを非表示/違反報告)
春生まれ - 絵上手すぎません? 神か何かですか? (2022年2月23日 0時) (レス) @page41 id: f9a1a17fc3 (このIDを非表示/違反報告)
フランドール大好き - 上手いですね!すんごい可愛いです! (2021年4月21日 13時) (レス) id: fad690bd23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れいな | 作成日時:2018年6月25日 21時