青き月光の下で2［妖怪ウォッチシャドウサイド］

58話 ページ16

ようやくやって来たチャーリーだったが、ドッグマンにあっさりと倒されアキノリの自転車と共に、はるか彼方に消えてしまった。


ナツメ「まだまだ！いくよ、召喚！！」


［ シャドウ ］


ナツメ「私の友達、出てこいジバニャン！」


ナツメはジバニャンを召喚すると、ジバニャンはドッグマンと激しい戦闘を繰り広げる。


戦いの末、ジバニャンはドッグマンを地面に叩きつけドッグマンはシャドウサイドの姿を解く。


？「ワンッ」


怜奈「…わぁ」


ナツメ「かわいい」


アキノリ「こいつがドッグマンのライトサイドか」


？「ドッグマン？僕の名前はラッキーだワン」





＊



ドッグマン、つまりラッキーに連れられ私達はあるコンビニの前にいる。


ラッキー「僕、昔はあのうっちゃんにすっごく可愛がってもらったんだワン」

ラッキーはコンビニで働いているある店員さんを見ながら言う。


うっちゃん、つまりウチダくんはお笑いでトップを目指していたらしく捨て犬だったラッキーを拾ってくれたらしい。


そしてラッキーと暮らしている時に、うっちゃんが
思いついたのが、犬のかぶり物をして毒舌を言うというネタだった。

しかし、お笑いが売れなくなった頃
ラッキーは交通事故で死んでしまったらしい。



＊



ラッキー「…僕はうっちゃんに恩返しがしたかったんだワン。自分が大変な時でも、いつでも優しくしてくれたうっちゃん。…できれば一緒にお笑いをしたかったんだワン。その想いが積み重なってドッグマンの姿になってしまったんだワン」



ケースケ「それで町中でツッコミまくってたのか」


ラッキー「その通りだワン！［なんでやねん！］ってツッコミの練習をしてたんだワン」


怜奈「…でも、やりすぎはよくないよ？みんな怖がってたんだから」


ラッキー「ごめんだワン」


ラッキーはうっちゃんをじっと見つめる。



ラッキー「…うっちゃん、元気そうで良かったワン」


怜奈「…ラッキー」


本当はうっちゃんにもう一度会いたいはずなのに、
思い通りにいかないのが現実だ。


私も今までいろんな妖怪に会って来た。


初めて会った妖怪は、１人だった私を救ってくれた。


今でも思うよ…









怜奈「もう一度…会いたいよ」


ナツメ「…え」



＊



アキノリ「なあ、ラッキー。話してみるか？うっちゃんと」


ラッキー「え！」


怜奈「…！」

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